[08/2005]−(Cross Reviews)

(Cross Reviews)
(Disc Review)→ (1) (2) (3) (4) (5)


[※他サイト記事の引用リンクに関して]

 [ Arch Enemy "Doomsday Machine" ]  [ Chimaira "Chimaira" ]  [ Coldplay "X & Y" ]  [ Fall of Troy "Doppleganger" ]  [ Kamomekamome "Kamomekamome" ]  [ Leaves' Eyes "Vinland Saga" ]  [ Lord of Mushrooms "7 Deadly Songs" ]  [ Mae "Everglow" ]  [ Mors Principium Est "The Unborn" ]  [ Porcupine Tree "Deadwing" ]  [ Soilwork "Stabbing the Drama" ]




Arch Enemy
"Doomsday Machine"

試聴先
Release : 07/26/2005 from Century Media
Average Rating:48%
Overall:4.2
平均%の算出法

1. Enter the Machine
2. Taking Back My Soul
3. Nemesis
4. My Apocalypse
5. Carry the Cross
6. I Am Legend/Out for Blood
7. Skeleton Dance
8. Hybrids of Steel
9. Mechanic God Creation
10. Machtkampf
11. Slaves of Yesterday

Angela Gossow: vocals
Mike Amott: guitar
Christopher Amott: guitar
Sharlee D'Angelo: bass
Daniel Elandsson: drums

Produced by Andy Sneap
Artwork by Joachim Luetke

Note:スウェーデンのメタルバンドで近年最も成功したののひとつ、アークエネミーの、試行錯誤が窺える6作目。今作も、発売一週目で12,000枚売り、ビルボード87位まで上昇。

[The Fellowship]
Rating:60/100

メロディ重視な感じに喜びもひとしおなわけですが、そんな気分は束の間に終わる緊張感の希薄さがいかんせんツライ。しかもAngela Gossowの良く言えば獣のように吠える声の柔軟性に欠ける平坦さは、今作品にてダメさが浮き彫りになったという気がする。全体的に曲や泣きのギターソロにしても自らの楽曲の焼き直しのようなのが多く、しかもそれらが得意分野な筈なのに高揚感も、奮い立つようなものも感じられない面白みのない曲展開は前作より受け入れやすいメロディで押すから、余計に聴き所の無さを痛感させる仕上がりになってしまっている。救いはメロウなメロディとアグレッションのバランスがなかなか良い感じな#3"Nemesis"と、こういうのを待ってました!なギターソロが炸裂する初期ARCH ENEMY色を感じさせる#10「Machtkampf」という秀逸な2曲が辛うじてあることかな。(……全文を読む)

[cota:marine 475]
Rating:82/100

迷走してますね、アナタたち? 思わずそんな質問をバンドにぶつけてしまいたくなるのがこの6thだ。前作で打ち出したグルーヴ路線、これはライナーに載っているマイケル・アモットの発言から察するに「アメリカのバンドに影響を受けたもの」のようだが、新作ではその新機軸をアッサリと放棄、4thに通ずる、デス・メタル的暴虐性がかなり控えめな、全体的な雰囲気としてはよりクラシカルなヘヴィ・メタルへの接近を図った作風となっている。アンジェラ・ゴソウ加入後の作品の流れはややチグハグな感じがして「こんなんで大丈夫か?」という気はする。しかし、その辺りのトコロに目をつぶって聴いてみれば、1st〜3rdから比べて刺激が薄まっているのは仕方ないにしても、作品の質自体には文句のつけようがない。ヘヴィ・メタルという音楽が元来持っている、ドラマティックで勇壮でミステリアスで重厚な世界を余すところ無く伝えている。バンドとして円熟期に入ったことを思わせる仕上がりだ。(……全文を読む)

Auther:Keith Bergman of Blabbermouth
Rating:7/10
(超訳:かつ)

Amott兄弟はスラッシュリフと'80s的なギターソロをもう後が無いぐらいの勢いで詰め込み、Daniel Erlandssonのドラムはより正確に、Angela Gossowの女であることを捨てた極悪ヴォイスも研ぎ澄まされ、サウンドプロダクションも重くクリアで聴き易い。全体的にキャッチーでコンパクトで、非常に完成されたメタルアルバムだ。しかし、日本のアニメソングみたいなインスト#8、ダサいエレクトロニクスのある#4や#7など、ところどころでテンションを遮る部分が多く、いまいちのめりこめない。ミッドテンポで覇気の無い箇所も目立つ。男尊女卑のバカモノを黙らせるAngelaのパフォーマンスは良いし、Amott目当てのファンならばこの作品を今年のベストに挙げる人も多いだろうが、どうも私には重要な何かが欠けてる気がする。その何かは、もうお分かりであろう。(……全文を読む)

[EPISODE 666]
Rating:-/10

泣きのギターを再び大フィーチュアしたことで大歓迎で迎えられている今作ですが、単なる後退ではなく、そこには前2作を踏まえた進歩の跡がしっかりと刻み込まれています。ARCH ENEMYの魅力といえばやはり暴力性と叙情性のコントラストということになると思いますが、今作では以前とは異なる手法でそれが描き出されていることが最大の注目になるでしょう。リフは前作にもましてヘヴィでソリッドになり、それが一切の人間味を排除したゴソウのヴォーカルと一体となり、あえてスピードを抑え気味にしてメカニカルとさえいえるほどの切れ味で迫るサウンドとプログレッシヴな曲展開は明らかに前作までとは違った感触を持たせています。そこにブチ込まれるアモット兄弟のギター・ソロが違和感なくハマった絶妙な味わいを醸し出し、個人的にはここにきて漸くリーヴァの影を消し去る路線を確立したな、という気がしました。(……全文を読む)

Auther:かつ(かきなぐり)
Rating:0.1/10

イントロからコーラスまではかっこいいけどギターソロからとたんにダサメタルかしてふんいきいっきにぶちこわすここんとこのアーケネようしきがついにかんせいしたしこうのいちまいだぞ。アンジェらんのスゴさとえんそうのすごさのらくさがもんぜつ。ブラストビートだのメジャーコードだののありえねー!つっこみかたもせつなさばくれつ。そもそもげきれつおんがくにがてなヒトがムリしてそういうのつくってるとこがエクストリームかつバーンなエモでやるせなささくれつ。このチョーびみょーなバランスほかではぜったいあじわえないぜ。11きょく50ぷんいろんないみでみみがはなせないんだ。どっちつかずもここまでくるとゲージツですね。でもさいしょの3まいにじゅんすいにワクワクテカテカしてたあのじだいがなつかしいなあ。(……とおいめ)

Auther:Ryan Loostrom of Uraniummusic.com
Rating:-/10
(超訳:かつ)

Gossow加入後は曲も歌詞も全てにおいて水準以下のバンドだったが、今回はまあマシ。ギタープレイの面白さは前作より遥かに上だし、Erlandssonのドラミングもいつも通り気持ち良い。しかしGossowのヴォーカルはまるでハエの群れで、これはグロウルではなく単なるキャーキャー声だ。加えて、楽曲面での煮詰まりっぷりもどうなのかと。#4は過去の駄曲 "Behind the Smile" を思わせるし、#5なんてFuneral for a Friendみたいだ。テンションの高い#8や#11である程度往年の勘が戻ってはくるが、初期3作と比較して云々以前に、単純につまらない。ひとまず前作よりは聴き所はあるが、過去の残骸を寄せ集めて作ったアルバムには違いなく、バンドとして終わってるとしか思えない。(……全文を読む)

[PopMatters]
Rating:7/10
(超訳:かつ)

Amott兄弟とDaniel Erlandssonによるスーパーグループという認識を差し置いて、いまやすっかりヘヴィメタル界のアイコンと化したAngela Gossowだが、Arch Enemyの楽曲そのものの焦点はいまだにAmott兄弟の眩くオールドスクールなデュアルギターだ。キーボードサウンドやクリーンコーラスの導入でデスメタルからますます距離を置いた前作の路線はここでも引き継がれ、内容的には現代のスラッシュ・パワーメタルそのものである。CarcassやAt the Gatesなどと比べれば音楽面での独創性は無く、歌詞もManowar並みの陳腐さだが、ツインギターは威風堂々としていて、構成もシアトリカル、リフもタイトだ。そしてAmott兄弟のギターソロは、#8を筆頭に間違いなく作中のハイライトであろう。よくある音だが、聴き応えは十分なアルバムだ。(……全文を読む)




Chimaira
"Chimaira"

試聴先
レーベル特設ページ
Release : 08/09/2005 from Roadrunner
Average Rating:79%
Overall:6.4
平均%の算出法

1. Nothing Remains
2. Save Ourselves
3. Inside the Horror
4. Salvation
5. Comatose
6. Left for Dead
7. Everything
8. Bloodlust
9. Pray for All
10. Lazarus

Mark Hunter: Vocals
Matt DeVries: Guitars
Rob Arnold: Guitars
Jim LaMarca: Bass
Chris Spicuzza: Electronics
Kevin Talley: Drums

Produced by Colin Richardson

Note:オハイオ州クリ―ヴランド出身の6人組メタルコア、キマイラの、15万枚以上のセールスを記録しヒットした "The Impossibility of Reason" に続く、2年ぶり3作目。セルフタイトルを冠し、より伝統的なへヴィメタルに接近している。

Auther:Keith Bergman of Blabbermouth
Rating:7.5/10
[原文超訳:かつ]

前作が大成功したのもあって、恐らくラジオフレンドリーな方向へ進むだろうと思っていた我々の予想は、裏切られた。長尺、うねり、怒り、野蛮さなどが詰まったこの騒音は、メインストリームへの呪詛そのものだろう。246リフの叩き文句で有名なDark Angelの "Time Does Not Heal" へ捧げられたアルバムのようだ。極悪な咆哮を浴びせ続けるMark Hunterのヴォーカルは緊張感を煽り、リフとギターソロの心地良さに至ってはExodusやTestamentマニアなら夢精モノ。音の厚みを彩るChris Spicuzzaのエレクトロニカも見逃せない。楽曲は総じて長く、フックやキャッチ―さには乏しいが、容赦ない怒りのエネルギーは最後まで落ちることがない。聴くのに集中力を要するが、それだけの価値は十分であろう。(……原文を読む)

Auther:かつ(書き下ろし)
Rating:7.1/10

エジソンの名を冠する研究所や裕福層が目立つクリーブランド出身の中堅ドコロだが、アベンジ、ビザンチンに続いて、このキマイラも3枚目にしてパワーメタル化。前作の時点でけっこうソッチ寄りだったけど、今回はさらにメタル濃度高いです。スキマないスラッシュリフ、ドラムの圧倒的なキレが爽快なハードコアビートの応酬に負けず、派手に弾きまくるギターソロ(たまに速弾き)が曲の底をしっかり掘り下げていく(#2あたり画太郎アモットも降参でしょう)。昨年のダイム射殺がやけに濃く反映された歌の中身と、それを引き立てる咆哮ヴォーカルの説得力も、流石。先の2バンドと比べて一本調子なため楽曲の魅力がやや薄い(#9はブラガ意識してて面白かったけど)のが惜しいものの、1曲平均5分以上使ってじっくり展開していく密度の濃さ、それを引き立てるアルバム全体の構成力は、聴き応え抜群です。

Auther:Chris Akin of Pitriff
Rating:9/10
[原文超訳:かつ]

自分たちから「今回のアルバムは自らを見詰め直したんだ」とかいうバンドは単にアイデアがドン詰まりか方向性を見失ってるだけの証拠で、そういう連中からは大抵前のアルバムと同じモノが出てくるが、Chimairaに関しては例外だ。発展性を感じさせる長尺曲と、光沢のあるサウンドは、それこそSlayerやSlipknotと同列に並べられても違和感が無いほど。とりわけRob ArnoldとMatt DeVrieのギターコンビの活躍が目覚しく、たとえば#2や#10ではその凄みが存分に伝わってくる。ボトムエンドも実にしっかりしていて、#4などはその代表だ。また、#8を聴くと、Mark Hunterのヴォーカルも成長しているのが分かる。楽曲は全体的に長くなったが、各々の練られ具合と成長ぶりには目を見張るものがあり、このバンドは見事ネクストレベルへ到達したと言ってもいい。(……原文を読む)

[ Black Blade ]
Rating:☆☆☆☆/☆☆☆☆☆

デスヴォイスの咆哮も凄まじいアグレッションを前面に押し出す1は、ミステリアスなムードの中盤を経て威圧感たっぷりに迫り、不協和音系のギターソロで盛り上げます。不穏なイントロからクランチーなリフが繰り出されるアップテンポの2はアーク・エナミー張りの華麗なギターソロでドラマティックに。ザクザクしたリフを響かせながら黒いムードを生み出す3、ダークなリフが濃密な粘りを作り出していくエモーショナルなコーラスも聞かせる4、破壊力たっぷりの5は呪詛めいたインストが積み重ねられていく妖しいナンバー、トリッキーなギターと怪しいリフが交錯する起伏の激しい6、濃厚なへヴィリフが重ねられていく衝動的なスローナンバーの7、暗いメロディからソリッドなリフに繋ぐ8はタイトなビートを刻みつつエモーショナルなギターソロへ。唸りを上げるギターリフで押し捲る9はブレイクを効かせながら圧迫感を強めていき、マーチ風のエンディングを迎えます。威圧するリフが怒りを込めて繰り出されていく起伏の激しい10、ボーナストラックは弾むリフが衝動性を露にしていくミドルテンポのナンバーです。(……全文を読む)




Coldplay
"X & Y"

JAPANオフィシャルサイト
Release : 06/07/2005 from Capitol
Average Rating:80%
Overall:6.8
平均%の算出法

1. Square One
2. What If
3. White Shadows
4. Fix You
5. Talk
6. X & Y
7. Speed of Sound
8. A Message
9. Low
10. The Hardest Part
11. Swallowed in the Sea
12. Twisted Logic
13. Until Kingdom Come

Chris Martin: Vocal
Guy Berryman: Bass
Jonny Buckland: Guitar
Will Champion: Drums

Produced by Danton Supple and Ken Nelson
Artwork by Baudot Code

Note:もはや世界を代表するロックバンドとなった、英国はコールドプレイの、これまた大成功(アメリカでは発売一週目で70万枚以上)した3作目。

Auther:かつ(書き下ろし)
Rating:7.5/10

向かっているのは広大な宇宙なのに、視点は内省的で、けれど全編に溢れる博愛主義的で包み込むような優しさが、もはやこのバンドにしか出せない美しいサウンドでもって存分に奏でられる、充実した60分の非日常。この要素は過去2作でも十分すぎるほどあったけど、今回は例えば表題曲の詞に "You and me, drifting into outer space" なんて正拳突きが飛び出したりで、それがあの穏やかで静かな昂揚感のある音に載って流れるわけだから、狙いの定まり方が尋常じゃありません。全体の流れにメリハリが出てきたし、地味に始まる曲でも途中からスケール大きくなってクライマックス迎えるし、それでいてジャケにボーコード使ったりとか、作り手としての余裕も感じられるのが凄い。Keane筆頭に強力なフォロワーが相次いでたが、それらより、じっくりではあるけど、確実に先を歩んだ印象のある今作の手応えは、ハンパじゃないです。

[InsidePulse.com]
Rating:9.5/10
(超訳:かつ)

コールドプレイは間違いなくモンスターバンドだ。一作目、二作目と、順調に巨大なステップアップをしている。何かとU2と比較される彼らだが、実際問題、これから20年以上続く大物として、3作目はとにかく強力でなくてはならない。その点、彼らは見事に壁を越えた。威厳のあるメロディライン、そして高らかに歌われる美と創造。コールドプレイは計り知れないほど巨大になった。#4などは、とてもカルテットの演奏とは思えない。Radioheadトリビュートのような#12ですら、本家を凌駕するほどの力強さだ。メンバー間のプライベートアイテムに陥らず、聴き手を安心して誘ってくれるこの作品は、親切で、取っ付き易く、力を分け与えてくれる、作り手の体温を感じさせる実に美しい仕上がりであり、2005年を代表する一枚なのは確実だろう。(……原文を読む)

Auther:Bill Lamb of Top 40 / Pop
Rating:4.5/5
(超訳:かつ)

もしコールドプレイが、メロディの良さをそのままに、未来への希望を謳ったら、どうなるか。それがこの作品だ。雄大な演奏には益々磨きが掛かっているが、修復、希望、明日への望みといった事柄へと彼らは目を向けた結果、 "X&Y" は見事、美しく感動的な作品に仕上がった。新たな発見を求めて未来へと進むことをChris Martinによって高らかに宣言される幕開けから、完成度の高い楽曲の目白押しである。全体的にハイレベルなのに加えて、中間部のギタープレイが壮大な#4など、強烈な楽曲も多い。アンセム的な曲に偏るあまり、「どこかで聴いたことがある」部分が目立つことに不満を覚える人も多いかもしれないが、それをこれだけセンス良く自己流に昇華した点は、責められるべきではない。ポジティブな意味で時代の流れとは関係ない位置にあるこのような作品は、実に珍しいのではなかろうか。(……原文を読む)

Auther:Bud Scoppa of paste
Rating:5/5
(超訳:かつ)

前作 "Rush of Blood to the Head" の成功で、「面白い」から「重要」な存在になったバンドだが、今作の完成度は、昨年のU2のアトミックボムを越え、そのまま地上を突き抜け、天国のBeatlesまでも狙い撃ちにするほどの凄まじさだ。ストリングスのアレンジは益々壮大になり、BerrymanとChampionのリズム隊は一層力強く、BucklandのギタープレイとMartinのヴォーカルはエモーショナルの極地。統制の取れたクライマックスとダイナミズムは、圧巻だ。初めて聴くとその音の洪水に飲まれてしまうが、繰り返し聴くことで、楽曲の良さは次第に際立ってくる。作中のハイライトとも言えるアンセム的な#5、へヴィグルーヴの伸びやかさが特徴的な#9、そしてAbby RoadからRichard Rodgersまでも取り込んだ劇的な#12……。聴き手に集中力を要するアルバムなのは間違いないが、それだけ真面目に付き合う価値は、十分すぎるほどある。(……全文を読む)

[やさぐれ日記暫定版]
Rating:4/10

本作に瑕疵があるとすれば、それは創作段階において「破壊と再構築」を経ていないことだ。圧倒的に完成されていた前作を超えるためには、一度その方法論をレゴ・ブロックのように解体し、分析し、しかるのちに新しいフォーミュラへ組み立て直す必要があると思うのだが、その工程をハナから抜きにして、すでに組み上がったレゴをさらにプレス機で圧搾するようなことをやっているので、完成度の高さには半ば頷かざるを得ないと同時に、あまりの息苦しさに頭が痛くなってくる。で、彼らがなぜアメリカでもバカ売れしてるのかというと、結局クリスチャン・ロック的な受容のされ方をしてるから、じゃないんでしょうか。でも何だかんだ言って本作に文句をつけてしまうのは、やっぱり1stの「Yellow」、2ndの「In My Place」に並ぶ童貞力MAXなラブソングが聴けないから、というのが大きいですよね。(……全文を読む)




Fall of Troy
"Doppleganger"

試聴先
Release : 08/16/2005 from Equal Vision
Average Rating:73%
Overall:6.4
平均%の算出法

1. I Just Got This Symphony Goin'
2. Act One, Scene One
3. F.C.P.R.E.M.I.X.
4. "You Got a Death Wish, Johnny Truant?"
5. Mouths Like Sidewinder Missles
6. The Hol[ ]y Tape
7. Laces Out, Dan!
8. We Better Learn to Hotwire a Uterus
9. Whacko Jacko Steals the Elephant Man's
10. Tom Waits
11. Macaulay McCulkin

Thomas Erak: vocals, guitar
Tim Ward: bass, vocals
Andrew Forsman: drums

Produced by Barret Jones (Foo Fighters, The Melvins, Jawbox...)

Note:型破りなロックを追求するワシントン州のトリオ、フォール・オブ・トロイの、さらに切れ味が増した2作目。場所によってはパンクにカテゴライズされているときも。

[Lエルトセヴン7 第2ステージ]
Rating:7/10

ドリーム・シアターとかシニックとかキングスXとかを好きな子たちがエモっちゃった風味な感じ。いや、じっさいに本人たちがそれらバンドを好きかどうかは知らないのだけど、すくなくともラッシュからの影響はあるのだろう、と推測できる。今のヤングなリスナーは、たぶん、マーズ・ヴォルタとの相似性で測りそうな気がするサウンドだが、僕などは90年代前半にスウェーデンからデビューしたキングストン・ウォールあたりを想起した。基本的に2分から5分、最長でも8分台の楽曲における展開自体は、それほど複雑だったり難解だったりしない、その分、プレイヤビリティの高い演奏が、劇的なドラマを描き、寄り道の多い進行の整合性と強度を高めている。バレット・ジョーンズのプロデュース(ミックス)は、わりと硬質な音作りに励んでいて、それがダイナミックな勢いをいっそう際立たせているみたいだ。つうかね、いや、もう、プログレ・ハード(プログレ・メタル)ファンの皆様方におかれましては、聴いて損のしない一枚であると思う。(……全文を読む)

Auther:かつ(書き下ろし)
Rating:7.7/10

テクニカルな速弾きとガリガリ削るリフを自在に操るギター、血飛沫飛ばしまくりスクリームとまるで'80sヘロヘロシンセポップスですかみたいなキャッチ―さの歌メロを操るヴォーカルのスキのない掛け合い、突進感と重さ重視でドカドカ雪崩れこんでくるリズム、トリッキーなアレンジ、しかし意外なほどに正攻法でハードロック的な楽曲の骨組み、そしてそれらの要素を一本に束ねた全体のパワー。ドッペルゲンガーというか分裂症患者の病み上がりの独り言みたいな歌詞も、このサウンドならでは。他を全力で置いてけぼりにする別格さや目新しさが無いとはいえ、前作と同じかそれ以上にパンクな中身で、#1、3、4、5、8、9、11など、曲そのものも魅力的。今年は御大Fantomasのみならず、Blood Brothers、Number Twelve Looks Like Youなどの真剣ものカオティックロックが元気ですが、これはその中でも一番取っ付き易く、けれど迂闊に近寄ったら犯されかねない殺気を放った、強力な代物じゃないでしょうか。

Auther:緑川 とうせい [ ときのながれのなかで ] (書き下ろし)
Rating:82/100

始まった瞬間から思わず耳が釘付けになる。これは“プログレメタル化したスクリーモ”というべきか。エモ、ポストロック、さらにはメロデス風のVoなど、様々な要素を取り込んでいて、それを強引にまとめた…というかまとめていないのか(笑)…ようするに、結果として「テクニカルなプログレ変態メタル」として楽しめるわけだ。慌ただしい変即リズムと矢継ぎ早の展開に唖然とさせられながらも、メロディアスな要素もしっかりとあって、そこが奇妙な聴きやすさにもなっている。ダミ声とノーマル声のバランスもよろしく、まだ強引ながらアレンジのセンスもある。プログレ入りのごった煮サウンドとしては、部分的にTHE MARS VOLTA的な感触もあるが、あちらがポストロック的な深遠 さを目指すのに対して、こちらはまだ若さ溢れる勢いと、せわしない破天荒さが魅力か。とにもかくにも、またひとつ面白いミクスチャーバンドが現れた。変態音楽好きは要チェック!

Auther:Kevin S. Zhang of Amazon.com
Rating:4/5
(超訳:かつ)

音楽性は前作とほぼ同一路線。キャッチーで自然で生々しいFall of Troy節が、全編に渡って堪能できる。しかし、一方で、ギターサウンドが左右のチャンネルでグチャグチャに混ざり合ったりする、大雑把なサウンドプロダクションは頂けない。また、スクリームの比率が減り、スムーズなペースのシンギングパートやメロディラインが増えたことで、演奏のエネルギーが若干抑えられているようにも思える。楽曲にしても、スポンテニアスさよりもまとまり重視になっている。いろいろケチはつけたが、それでも内容自体はFall of Troyそのものなので、お菓子で子供を路地裏へおびき寄せてイタズラするかのごとくバンドサウンドをいい加減に掻き回したBarret Jonesさえいなければ、満点モノの傑作だ。惜しい。(……全文を読む)

[脳味噌サラダ外科手術]
Rating:8/10

本作が目指すところは明快過ぎる程に明快で、The Mars VoltaとConvergeを化学反応させて大規模破壊を引き起こしてやろう、と言う狙いがよく解る。各楽器が一歩も退かない真剣勝負を繰り返しているかのようなバンドサウンドには、凄絶と言って良いほどの迫力もある。だが、作り込まれ過ぎているというか、狙いが的確過ぎてあざといところも見え隠れする。小賢しいフォロワーのアルバム、として切り捨てて良いものでは断じてないが、あと半歩のところで「本物」になり切れていない、そういう意味では非常に惜しい一枚。ただ、ヘヴィメタルを通っていないプログレメタル、とでも言うべきこの音楽性はきっと多くの人にとても魅力的に響くとも思う。あと少しだけ足りない部分については、次作以降で克服する事を期待したい。(……全文を読む)

[ 本日の一枚。音楽についてヒトリごと。 ]
Rating:-

主軸はカオティックな展開に激走するハードコア。ある種の"異端"感と親しみやすさが奇妙に両立する様がThe Blood Brothersを彷彿とさせる。だが、彼らほどの破天荒な喧騒には昇華せず、あくまで整然としたマスな感じが傑出している。そういう意味では、The Dillinger Escape Plan的。ギターのトーンがしばしばThe Mars Voltaを思わせるのがココロ憎い。プログレへのオマージュがストレートに表れた結果だろうか。激情を構築の美に掛け合わせていく様が見事である。際限なき振り幅が、音の背景の広さ深さを如実に物語る。
 また、縦横無尽に激烈スパークを放ち続けながらも、随所に覗く叙情的な響きが実に狂おしい。緻密に練られたサウンドだからこそ映える感情の生々しさ。知性と感情が両立した時に初めて露呈する、人間の強さとか脆さといったものを本能的に組み込んだ世界である。(……全文を読む)




Kamomekamome
"Kamomekamome"

試聴先
Release : 07/06/2005 from
HOWLING BULL Entertainment
Average Rating:86%
Overall:6.8
平均%の算出法

1. ハミングエンバーミング
2. 病棟駆ける息
3. くくりケ丘
4. あの人のパレード
5. コピーアンドペースト
6. 秘密のテープ
7. 本当の名前
8. 巻き戻らない舌(a.よそ行きの言葉 b.決して近寄ったらいけないよ c.その後の食卓)
9. 新・神のご加護
10. スーツデリケイト

向 達郎(ex.ヌンチャク): vocal
織田 壮一郎: guitar 1
白金 史: guitar 2
上沼 靖彦: bass
嶌田 政司: drum

Note:ヌンチャクの元ヴォーカリスト向とOCEANLANEのヘルプドラマ−を務める嶌田 が中心となって2002年に結成した柏出身のバンド。

[外套と青い空、赤い傘の女の子]
(書き下ろし)
Rating:8/10

80年代の日本のアンダーグラウンドシーンを彷彿とさせる、変拍子を刻みながらぐね ぐねと踊り奇怪な展開を見せる所謂プログレ的なものではあるけれど、ここにある音 塊は暗黒的ではなく、ダウナーな要素も然程感じない。寧ろ、ヴォーカルの紡ぐ切な さを孕んだメロディが、聴き手の緊張を解すような一抹の爽快感を残している。特 に、強靭なキャッチー性とポップ性を宿した「病棟駆ける息」は多くの聴き手を魅了 する名曲であると思うし、澄み渡る青空の如き爽快なギターと猛り狂ったようなデス ヴォイスが炸裂する「スーツデリケイト」などは、今後の彼らの武器になるように思 う。ただ、完成された音塊はおよそ新人とは想像もつかないほどの圧倒的な存在感を 誇っているのだが、メロディの引き出しが乏しいのが難点か。今後はそういった方面 の強化、あるいは工夫が必要になってくると思う。

Auther:かつ(書き下ろし)
Rating:7.5/10

downyにしてもこのバンドにしてもだけど、邦楽って仙人みたいに人知れず凄いアルバム作ってるアーティストが多いから面白いです。ハードロック、パンク、メタル、カオティックコア、スクリーモ、ジャズ、プログレ、ジャングルベース、アンビエントなどの要素が、ゆらゆらと混在しては最後に一本の太い芯にガッチリ納まっていくこのサウンドは、全体的にぶっとい楽器の鳴りもあって、かなり壮絶。情緒不安定なヴォーカルが好悪をはっきり分けるところがあるが、曲にしろメロディにしろどんな無茶な転がし方をしても、廃れた硬派なムードと向かっている方向にブレがなく、なにより音全体のドライブ感が落ちない。日本版マーズヴォルタは誇張じゃなく、病み付きになる奇妙さを持った音だ。

[脳味噌サラダ外科手術]
Rating:10/10

諸刃の剃刀のような鋭さと脳内を埋め尽くすうねりと奥行きを兼ね備えた凶悪なギター、音像のボトムで不穏な動きをするのがとにかく目立つベース、フィルの入れ方や前のめりに突っ掛かるようなタイム感が独特過ぎるドラムのコンビネーションが、これでもかと言うくらい変拍子を多用しながら変幻自在な展開を叩き出す。その上、アルバムの随所で高速の四つ打ちリズムを差し挟む事によって、ますます他のどこにもない異様な音風景を打ち出してくるのが大きな特徴。病んだ人間の心象風景をそのまま細密に描き出したかのように内省的であり、それと同時に衝動と攻撃性を解き放って目の前のもの全てを切り刻むかのように破壊的でもあり、その相反する要素が混在するバランスがどこまでも美しい、美狂乱を2005年仕様にアップデートした上で限界までブーストしたかのような衝撃的な一枚。犬式の「Life is Beatful」と並んで、今最もたくさんの人に聴いて欲しいアルバムです。(……全文を読む)




Leaves' Eyes
"Vinland Saga"

試聴先
Release : 05/30/2005 from Napalm Records
Average Rating:70%
Overall:6.1
平均%の算出法

1. Vinland Saga
2. Farewell Proud Men
3. Elegy
4. Solemn Sea
5. Leaves’ Eyes
6. The Thorn
7. Misseri (Turn Green Meadows into Grey)
8. Amhran (Song of the Winds)
9. New Found Land
10. Mourning Tree
11. Twilight Sun
12. Ankomst

Liv Kristine Espenas Krull: Vocals
Alexander Krull: Vocals, Programming
Mathias Roderer: Guitar
Thorsten Bauer: Guitar
Chris Lukhaup: Bass
Moritz Neuner: Drums & Percussion

Note:欧州ゴシックメタル先駆者の一角Theater of Tragedyテイチクからの本邦デビュー作の帯叩きで“シスター・オブ・トラジェディ”と誤植されたのも有名)の元ヴォーカリスト、リヴ・クリスティーンによる、壮大な叙事詩ロックプロジェクトの2作目。今作では、近年だと幸村誠の漫画でも御馴染みの、ヴィンランド伝説をコンセプトに選び、より大仰な音楽を聞かせてくれる。

[Chaotic Earth]
Rating:9/10

ドラマーがMoritz Neunerにチェンジしています。いずれの曲も素晴らしい完成度を誇っており、前作以上にLivの穢れの無い歌声が最大限に生かされているように思います。彼女の歌唱と共に、その一つずつのメロディも素晴らしく聴く者全ての心を捉えるはずです。Alex Krullのデス・ヴォイスも数曲で炸裂しており、分厚いバンド・サウンドと共に楽曲に堂々たる力強さを与えていると思います。キーボードによる荘厳なアプローチも実に素晴らしく、単にゴシカルなだけでなく適度にモダンなアレンジをも用いており、非常に洗練されたサウンドに仕上がっています。捨て曲など一切無く、ゴシック・メタルとして理想的かつ最高な出来栄え。"(ゴシック)メタル"という狭いフィールドのみで語られるのはあまりにも惜しすぎる作品。(……全文を読む)

Auther:blackmore82 of DeBaser
Rating:2/5
[原文超訳:かつ]

Lacuna CoilとWithin Temptationの成功以降、この手の音楽性はメタル界に広がったが、Leaves' Eyesの2作目は正直、その型にハマりすぎているように思える。Livの歌はSharonを意識しすぎているし、合間に混ざるグロウル(咆哮)ヴォーカルも効果的でない。楽曲にしても、Within TemptationとNightwishの中間で、独創性が感じられない。全体的にはコマーシャルな仕上がりで、聴き心地は抜群だが、あまりにデキが正確すぎて心の底に響いてこない。たしかにこの手の音楽性で、Nightwish、Epica、Lacuna Coil、Within Temptationのような存在になることは、現在過剰供給気味のマーケットにおいて非常に困難かもしれないが、Leaves' Eyesに飛躍の可能性を見出していた私のような者には、今回の作品は冒険心の無い残念なデキという印象である。(……原文を読む)

[The Fellowship]
Rating:90/100

抑揚のある民謡色が強く感じられ、そこにバンド全員で参加しているATROCITYとしての音が今作ではしっかり機能し、ヘヴィさ、ゴシックメタルとしての厳かさ、コンセプトアルバムということでのドラマチックさ、仰々しいファンタジックな物語の壮大さの装飾で盛り上げる雰囲気に貢献している。雄大な大地と樹木の温かみ、時に激しく、時に緩やかな流れは大河を思わせ、美しく神秘性を感じさせる自然がふと頭に浮かぶ。旦那AlexanderがLivの声質の良さをTHEATER OF TRAGEDY時のキャリアから含め、最大限に魅力を引き出し、輝きを増した歌唱をさせていることは十分評価に値するだろう。今作の似た方向にいる、WITHIN TEMPTATIONにスケールでこそ完全に劣るものの、クオリティでは決して聴き劣りしない作品だといっても決して言い過ぎだとは思わない。(……全文を読む)

Auther:Spyros Papadakis of Metal Invader
Rating:4.5/6
[原文超訳:かつ]

演奏面に耳を傾けると、優れたメロディライン、ロマン溢れるダイナミックなオーケストラ、緻密なアレンジ、といったようにスキがなく、プロダクションも実にパワフル。ただ、Theater of Tragedy時代の頃から、Liv Kristineは実力を100%発揮していないように思ったし、今回のアルバムでも、これ以上声は出ないだろうというぐらいの突き抜け透き通るようなトーンは聴かれなかった。彼女なら、クラシカルヴォーカルとロックヴォーカルの両方に足を踏み込んで、そのバランスを活かせるのではと思うが。いずれにしても、完成度は非常に高く、聴く価値は十分過ぎるほどあり、バンドにとっても彼女のキャリアにとっても飛躍の一枚となるのは間違いない。(……原文を読む)

[Castle of Pagan]
Rating:91%

昨年リリースのデビュー作 "Lovelorn" では、満を持して提示されたその「正しい女声耽美ゴシック・メタル」っぷりに大枠では大きな悦びに震えた一方で、「正しい」がためのムード優先で類型的な楽曲群に正直物足りなさを感じた・・・が、本作はその問題点が完全に解消された見事な快作に仕上がった。(嬉) その大きな要因は、コロンブス以前に米国大陸を発見したと言われるノルマン・ヴァイキング Leif Erikson の冒険にまつわるフィンランド年代記という壮大なテーマの存在だろう。王道耽美女声ゴシック・メタルの由緒正しきフォーマットに則っているのは前作同様ながら、その世界観を指針として楽曲群の焦点がフォークロアな方向にグッと定まった結果、メロディ/アレンジ/プレイの全てが目を見張るほどにその魅力を増している。 (……全文を読む)

Auther:かつ(書き下ろし)
Rating:5.2/10

旦那さんのデス声もあって、今のAtrocityとかつてのTheater of Tragedy足したみたいだ。ストリングスや民謡系楽器も大幅導入、メロディにも磨きが懸かり、要所要所ですげー!って思わされるんですが、それに反して全体のアレンジが随分とアッサリ気味。45分で終わります。扱うテーマがでかいんだから、もっと大仰にやっても良かったんじゃないかって気がする。手の込んだ民謡ゴシックメタルとしてはA級だし、キャッチーな曲が揃ってることもあってちょっと濃い目の音楽を聴きたい人にもお勧めできるんですが、なんだかわたくしには聴き終えたあと、あれもう終わり?みたいな、イントロで得た緊張感やスケール感とは違った、釈然としない気分が残ります。'90s前後の植松伸夫ちっくな#8や#11はグッときたけど、比べるのはバカっぽいとはいえ、音楽作品として問答無用の傑作 "The Silent Force" を出したWithin Temptationと並べると、うーむ。




Lord of Mushrooms
"7 Deadly Songs"

Release : 08/24/2005 from Gencross, 9/11/2005 from Lion Music
Average Rating:84%
Overall:7.5
平均%の算出法

1. Pride
2. Avarice
3. Envy
4. Anger
5. Sloth
6. Gluttony
7. Lust Legend :
  8. the bewitching air
  9. the tempest
  10. paylee conol
11. The Man Outside (2005 Version)

Julien Vallespi: vocals
Laurent James: guitar
Quentin Benayoun: keyboards
Mickael James: drums
Julien Negro: bass

Produced by Laurent James
Mixed by Didier Chesneau and Lord of Mushrooms
All songs written, performed and arranged by Lord of Mushrooms
All lyrics by Julien Vallespi

Note:南フランスはモナコ公国出身、ファンタジック・ポップロックバンドの2nd。

[MELODIC FRONTIER]
Rating:10/10

囁くようなロウトーンから伸びやかなハイトーンまでワイドレンジを駆使して歌い上げるメロディアス・ハードと言って差し支えのないほどに洗練されたキャッチーなメロディは非常に聴き易く即効性も十分。その一方、メタル、ポンプロック、フュージョンと様々な表情を見せながらも高度な演奏技術を駆使し緻密に構築されたインストパートの楽曲構成力とセンスは凄まじく、聴く度に新たな発見のある深みに満ちたサウンドを聴かせてくれる。その2つの要素が乖離することなく互いの美点を引き出しあうかのように見事に融合し化学反応を起こしたプログレッシヴでありながらもポップでキャッチーなドラマティックサウンドを創り上げている点は見事という以外の言葉が見つからない。本作はプログレ、メロハー、メロパワ、フュージョンとあらゆるリスナーに訴求するだけの完成度を誇るドラマティカル・ファンタジック・ポップロックの大傑作だ。(……全文を読む)

Reviewer:マタンゴス
Rating:8.9/10

このバンドにしても Circus Maximus にしてもだけど、やっぱりロックらしいダイナミックなパワー感が前面に出てるのが、違うと思う。コンセプトやプログレ云々といった逃げ口上を必要としない、優雅で豊潤なだけでなく時間をかけた練り込みも窺える快活なメロディ・ハーモニー作りとそのセンス、それらを真っ直ぐ組み立てる土台のしっかりした構築力、しいてはバンドとしての存在感と必然性。 Pain of Salvation の初期のアルバムを外向きのエネルギーで固めて、極力分かり易いカタチに落とし込んだという印象で、独り善がりさがなく、何より聴かせる力が凄い。起承転結の明確な全体構成、クリアなプロダクション、カラー20ページブックレットや、多角的に楽しめる詞選びと雰囲気作り(七つの大罪云々のテーマ以上に、イーハトーヴォというかアマヨシ的なファンタジックさ)なども含めて、細かい部分にも配慮が行き渡ってる。気候温暖・風光明媚で世界の観光客を集めるモナコ公国からいきなりこんな凄いの出てきてびっくりです。

[脳味噌サラダ外科手術]
Rating:7/10

ポップと表現しても全く差し支えないようなメロディの親しみやすさ、アルバム全体を覆う牧歌的で暖かみのある空気は十分以上に魅力的だが、どうもガツンと聴き手を打ちのめすようなインパクトや引きの強さに欠けている、とも思う。メロディ感覚の鮮やかさに思わず聴き入ってしまう一方で、ヴィンテージな手触りを押し出すのでも、今ここにあるべき音楽と言う必然性と切迫感をアピールするのでもない、微妙なセンスの古さに興を殺がれ首を傾げてしまう事もしばしば。思い描くビジョンを完全に具現化するところまでは至っていないが、メタリックな強度もしっかり兼ね備えたシンフォニックポップ万華鏡、を目指しているのがとてもよく伝わって来るし伸びしろもありそうなので、もう少し洗練が進めば飛躍的に優れたアルバムを送り出せると思う。(……全文を読む)

[ melodicstreet.com ]
Rating:9/10

テクニカルでカラフルに展開する演奏の上に、緊張感のあるメロディと明るく開放感のあるメロディが交差していく楽曲群は非常に完成度が高く、セルフ・プロデュースによるプログレ系のバンドにしては音圧のあるエッジの効いたサウンドもとてもクリアーで素晴らしい。卓越した技術を惜しみなく聴かせるインスト・パートでは、リフ・ソロ共にリズム感よく印象的なメロディを次々と弾いていくギター・ワーク、様々なテンポを乱れなく展開させていくドラムのプレイが特に耳を惹く。ヴォーカルはマイルドな声質で伸びやかな歌唱を聴かせてくれるが、朗々とした歌い方が時々メリハリに欠く印象をうけ、せっかくのサビで盛り上がりきれない時があるような気がする。CやGのスローパートの部分での美しいメロディは印象に残るが、部分的に歌メロがもうひとつかなぁという印象なので(インストパートが素晴らしすぎるというのもあるが)どうせならもっとキャッチーでフックのあるメロディを!というのを期待したい。(……全文を読む)

[Castle of Pagan]
Rating:86%

ともするとストーナー系と勘違いしそうなバンド名を冠しつつも、実際の出音は IT BITES や A.C.T. を連想させるファンタジックでプリティなプログレッシヴ・サウンドで、コンセプトに据えたキリスト教神学の“7つの大罪”なるテーマをそのまま音のキャンバスに描いたその繊細な音世界は、まさに“アート・ロック”と呼びたくなるもの。
メタリックなエッジ/スピード/アタックを密かに封じ込めた高度な熟達プログレッシヴ・アレンジの爆発と、キャッチーでポップな歌メロを融解させた安穏なポンプ・フィーリングが交錯する摩訶不思議な和みの感触、そして様々なエッセンスをスタイリッシュに纏め上げた洗練された音像は非常に独創的だ。(……全文を読む)

[ 何事も(怒りの以下略) ]
Rating:8.5/10

ヴォーカルは快活だけど演奏は終始ひねりを覗かせまくってるというさながらちょっとやましい性癖を持つネアカ青年みたいなサウンドですが、この性癖が変態趣味まで行かないのがミソ(笑) これは陽性サウンドの成せる業か。全体的に暖かみを兼ね備えているからタチは悪くないし良い人だよな、という第一印象を聴き手に持たせてくれる。
どれもこれもめくるめくドラマティックな展開で聴かせてくれるんだけれども、もうちょっと楽曲にメリハリと差異みたいなものを出してまとめてくれたら良いような気がする。コンセプト7曲全て聴いた時点で腹いっぱいになっちゃってそのあとの楽曲まで耳を伸ばしにくいというか、下手したら蛇足な印象を持たれかねないのがチトマイナス。でも音楽性の引き出しと持ち合わせるネタは豊富だという証拠を聴いて取れるのはバンドが充実しているということで、聴き手としてうれしい。一曲一曲に何かしら聴き手をくすぐる展開があるのもいい。モナコ出身だけに、まさにサウンドもリゾート地みたいだな。(……全文を読む)




Mae
"Everglow"

試聴先
Release : 03/29/2005 from Tooth & Nail
日本語ファンサイト
Average Rating:93%
Overall:7.8
平均%の算出法

1. Prologue
2. We're So Far Away
3. Someone Else's Arms
4. Suspension
5. This Is the Countdown
6. Painless
7. Ocean
8. Breakdown
9. Mistakes We Knew We Were Making
10. Cover Me
11. Everglow
12. Ready and Waiting to Fall
13. Anything
14. Sun and the Moon
15. Epilogue

Jacob Marshall: drums
Mark Padgett: bass
Rob Sweitzer: keyboards
Dave Elkins: vocals, guitar
Zach Gehring: guitar

Produced by Ken Andrews

Note:口コミとツアー中心にデビュー作 "Destination: Beautiful" を7万枚以上を売った、ヴァージニア州の5人組エモバンド、メイの、待望の2作目。

[CDVADER]
Rating:9/10

MAEの最新アルバムがリリースされました。全体的に曲のバリエーションが広がっていてバンドの成長を感じさせます。本当に良質のEMO-POPバンドだ。EMOという枠に収まらず、POPというには楽曲が複雑。いい曲を、いいメロディを書こうという気持ちが熱いほど伝わってきます。清涼感があるサウンドはピアノが大々的にフューチャーされているので、さらにそのサウンドに広がりと厚みをもたらしてくれました。ボーカルの声もアメリカ西海岸の真っ青な空を彷彿とさせます。やっぱりドラムがいい。ただのPOPバンドで終わらないのはドラムの構成にあるといっても過言ではない。かなり凄いことを平気でやってます。これだけGOODメロディに溢れかえった捨て曲なしのアルバムはもっと売れてもいいと思いますが、いかんせん日本での知名度が全くない。これを見ているあなた、騙されたと思って1回聞いてみてくださいよ。こんなに良質なバンドいません。コエンザイムQ10だよ。

Auther:Russ Breimeier of ChristianityToday.com
Rating:5/5
(超訳:かつ)

Jimmy Eat Worldからパンク色を後退、もしくは、より緻密なミュージシャンシップを身に付けたSanctus Realとでも表現すべきか。アートワークと歌をリンクさせる手法はそれこそ'70〜'80年代のAgapeland storybook records的で、その水彩画のごとき輝きはMaurice Sendakの "Where the Wild Things Are" のようでもある。ピュアな童心と深い切なさが大きなうねりとして伝わってくるが、クリスチャンミュージックなどのカテゴリを好まないMaeらしく、聴く人によってこの音楽の旅はいろいろな情景を描写。明確なテーマこそ無くとも、バンドは信仰への旅を、この美しく眩しいレコードに、その唯一無二の独創性で封じ込めている。バンド名の意味であるMulti-sensory Aesthetic Experience(注:多角的美学体験)を、これ以上にないほど具現化した至高の一枚。(……全文を読む)

Auther:かつ(書き下ろし)
Rating:8.7/10

ジャケにしろ楽曲にしろ、1stの時点で完成されまくってたバンドだったが、この2ndはそこからさらに進んだ印象で、ポジティブさに溢れた歌詞などを読みながら一通り聴き終えたあと、恍惚としてしまいましたよ。ピアノやアコースティック系を惜しげも無く存分に使い、叙情性にますます磨きをかけ、全体の華麗な流れを遮ることなく最後まで突き進むこのアルバムは、心底聴き惚れます。SR-71に近いパワーとポップさを持ち、ロビー・バレンタイン辺りに匹敵する繊細さと劇的さをも感じさせ、と音楽的にも大きな魅力を持ってて、コンセプトや世界観にすがってないところがまた素晴らしい。#4〜7と、クライマックスが若干早い位置にあるのが気になったが、狙って作って外してない、ってのを自然にこなしてる、数少ないバンドだ。前作以上に長い付き合いになりそうな傑作。

[Surface Noises]
Rating:9/10

今作は、女性のスピーチが流れる#1「Prologue」で始まり、同じくスピーチの#15「Epilogue」で終わるというようなストーリー性のあるものになっていて、歌詞カードもどこか絵本のような雰囲気を感じさせる。肝心の曲のほうはどうかというとこれが実に素晴らしい。まず何より前作に比べて色彩豊かになった感があり、また全編に渡って奏でられるピアノがとにかく絶妙でその色彩感に一役買っている。さらにロックとしての厚みが増したのか、前作ではメロディーは秀逸なものの少し弱さを感じたりもした(もちろんそれはそれで魅力ではあった)のだが、今作ではそれが感じられない。EMOの優しさ、爽やかさ、美しさだけでななく、今作はロックとしての力強さも持ち合わせたアルバムである。(……全文を読む)





Mors Principium Est
"The Unborn"


Release : 4/15/2005 from Listenable
Average Rating:91%
Overall:9.1
平均%の算出法

1. Pure
2. The Harmony Remains
3. Parasites of Paradise
4. Two Steps Away
5. Altered State of Consciousness
6. Spirit-Conception
7. The Unborn
8. Fragile Flesh
9. Pressure
10. The Glass Womb

Jori Haukio: guitar
Ville Viljanen: vocal
Jarkko Kokko: guitar
Teemu Heinola: bass
Mikko Sipola: drum
Joona Kukkola: keyboards
Maiju Tommila: Female vocals

Produced by Jori Haukio & MPE.
Cover artwork by Mattias Noren

Note:フィンランドのメロディックデスメタルバンド、モルス・プリンシピアム・エスト(愛称はモルプリンやモスプリンなど)、格段に飛躍の2nd。

[ Chaotic Earth ]
Rating:9/10

前作以上にデス/スラッシュらしいファストでアグレッシヴな曲が多く#3ではブラスト・ビートも炸裂しますが、やはり最大の魅力は絶妙に織り込まれるメロディ。多少周りのサウンドに埋もれ気味な感はあるもののテクニカルかつメロディックに弾きまくるギター・ソロも忘れてはならないポイント。シンフォニックなアプローチのみならず、近未来的なイメージを抱かせる電子音も惜しみなく用いられていますが、このような現代的なセンスも今作の音を特徴付ける要素の一つになっていると思います。大胆に緩急を使い分けたダイナミックな曲構成に磨きがかかり、彼らの持ち味である研ぎ澄まされたメロディックなギター・リフと要所で炸裂する叙情慟哭メロディがより一層映えている文句なしの傑作。叙情メロディック・デス/スラッシュ・メタルの代表作となりうる至高の1枚。(……全文を読む)

[ 脳味噌サラダ外科手術 ]
Rating:9/10

まずリフがどの曲も印象的で、そしてリフをしっかり活かしつつ楽曲を緻密に組み上げる事にも成功している。キーボードの飛び道具的な使い方も良くハマっているし、ツインギターが超高速でハモりながら奏でる泣きのソロがあちこちに配されていて、これがものすごく格好良いのも大きなウリ。曲を構築する能力の高さと攻撃性や暴力性、それに叙情性とのバランスがとても取れていて、結果として模倣や追随などとは言わせないだけの説得力がしっかりと備わっているのが何とも好印象。リズムギターの音が少し大き過ぎてギターソロやヴォーカルの音を押し潰してしまっているように感じられるのが残念。それ以外はある意味メロディックデスメタルの一つの完成形と言えそうな、実に格好良いヴィメタルアルバム。(……全文を読む)

[ Black Blade ]
Rating:☆☆☆☆☆

雪崩を打ったような音の洪水に飲み込まれていく、攻撃性と叙情性の融合が壮絶なドラマを生み出していくアルバムは、鋭利な刃物のようなギターリフが繰り出される1から女性コーラスを導入しつつも暴虐性と戦慄の美意識が凶悪なデスヴォイスによって描き出される緩急自在の高密度劇的空間が創り出されていきます。メロディックデスメタルのマイルストーンとして一躍名乗りを上げる大きく飛躍を遂げた凄まじい完成度を誇るアルバムは、荒狂う破壊性と叙情性に満ちた狂おしい甘美な美旋律の相克が生み出す感情の発露を叩きつける渾身の作品です。先達のバンドの成果を根こそぎ奪い取る兇悪さと貪欲さに満ちる必殺の一枚です。(……全文を読む)

[ Castle of Pagan ]
Rating:89

フューチャリスティックなモダン・テイストが呼び込む北欧ならではの冷気漂うクールな空気感とアグレッションを増したエッジーな破壊力がさらに効果的に強調されたことで、スマートに整った激烈なブルータリティから展開と共に雪崩れ込む強烈な哀感が更なるコントラスト得たのは大きなトピックだ。もちろん、2003年リリースの衝撃のデビュー作 "Inhumanity" で悶涙を搾り取った類稀なるキラピロ慟哭ギター・ワークは、本作でも縦横無尽に乱舞しまくりで(嬉)、その凄まじきスリリング・センスで構築されるアメイジングなテクニカル叙情ギターの存在が、このサウンドを MORS PRINCIPIUM EST 独自の音像たらしめていると言えるだろう。ただ、その最大の魅力のギター・パートがやや線が細めな録れ方になってしまっているために、せっかくの悶絶感がリフの中に埋もれてしまって飛翔しきれないもどかしさを感じる場面があるのがちょっとだけ残念。(……全文を読む)

Reviewer:マタンゴス
Rating:9.1/10

メロデスの佳作だった1stを大きく上回る傑作。ギターの音が一気に硬くなり、猛突進しても破壊力と圧力が落ちず、速かろうが遅かろうが抜群の迫力と爽快感。普段のリフがアグレッション満載でゴリゴリしてるぶん、キメで炸裂する、クサく劇的なツインリードのフレーズやソロの冴えとインパクトは絶大。歌詞やジャケのイメージを際立たせるスペイシーな打ち込みとシンフォニックなシンセがバランス良く配されたことで曲に広がりが出てきてるし、#1の冒頭など、アレンジも変化に富んでる。練りに練られた各曲の充実度に加えて、曲間をフェードで繋ぎつつ起承転結をハッキリさせた全体構成も、スキがない。惜しむらくはメインのデス声で、バックの演奏が濃密なぶん、それにあっさり埋もれてます。けどいずれにしても今回の、メロディックデス云々といった狭いカテゴリを超えて独自の世界観完成と音そのものの派手なインパクトを両立させた密度の濃さは、覚えにくいバンド名のハンデもなんのその。いったいこの人たち何があったんでしょう。脱帽です。

[ ギルのヘヴィ−メタル、プログレ系音楽室 ]
Rating:9.8/10

前作1stが新人のわりにまあまあ良いかなと思わせるキラキラタイプのメロデスだった。今作もまあまあなのかな〜と思った。が、 むちゃくちゃすばらしい〜〜〜〜〜〜〜〜。 チルボド+ノ−サ−という感じのサウンドだが、足して2で割ったのではなく、それ以上に完成度の高い楽曲群を存分に聞かせてくれる。ギタ−とキ−ボ−ドの掛け合いがまたお見事。背筋がゾクゾクとなる状態がアルバム全編続く。 このアルバムは捨て曲など皆無に近い。どれをリ−ダ−トラックにしても良いぐらいのインパクトだ。こんなに質が高いアルバムは普通ありえないぞ。 ダイナミックでスピ−ディ−&メロディアスな楽曲群は、私が聞いたことがあるメロデスバンドの中でも最強ではないかと思う。 2005 MYメロデス最強バンドかも? しかし人真似風でそこそこな1stアルバムからここまで化けるバンドも珍しいのではないか?音質もかなり良いので更にダイナミック具合が際立っています。

Reviewer:Spyros Papadakis of Metal Invader
Rating:5/6
(超訳:マタンゴス

このアルバムを聴くまでまったくこのバンドのことを知らなかったが、これは良い体験だった。少なくとも、こういうしっかりした後継者がいるならば、メロディックデスメタルというジャンルにはまだまだツキがある。メロディ、キャッチーなリフとフック、手の込んだアレンジ、そしてモーツァルトの悪夢をそのまま具現化したような声のコンビネーションは、メタルファンにとっても実に斬新。実際、私も驚いた。これは、メロディックデスメタルがピュアなフォームのままで、洗練、前進した末の、ひとつの完成形だろう。ラスト2つのボーナスを除くアルバム全体の楽曲は非常に完成度が高く、アルバムが進むごとに良くなっていくのも印象的で、ひとつひとつのトラックが全体を構築するのに見事貢献。このバンドは、間違いなく、まだまだ伸びる。(……原文を読む)

Reviewer:Sleepy of Sputnikmusic
Rating:5/5

Pros
-AMAZING intro
-industrial element sets it apart from similar bands
-blazing work on guitars and keys
-vocally brilliant, combining operatic female vocals and passionate screams
-original song structures

Cons
-some songs seem to end prematurely
-outro not as strong or memorable as intro
(……全文を読む)

Reviewer:Frodi of THE METAL OBSERVER
Rating:9/10

Thank god for AT THE GATES and their undying riff collection! Thank god for DARK TRANQUILLITY and their technical approach and first class melodic avalanches! Thank god for FEAR FACTORY’s eradicative rhythmical precision! And finally, thank god for CHILDREN OF BODOM for breaking all the rules concerning the interaction between keyboards and Extreme Metal once and for all. Without these influential bands, MORS PRINCIPIUM EST wouldn’t have sounded so damn good, so precise, so violently animated, in fact, “The Unborn” probably wouldn’t have been “born” at all in the first place.(……全文を読む)




Porcupine Tree
"Deadwing"


deadwing.com
Wiki
Steven Wilson"非公認"日本語情報局
DVDレビュー:"Arriving Somewhere..." (2006)

Release : 04/26/2005 from Lava/Altantic
Average Rating:87%
Overall:8.7
平均%の算出法

1. Deadwing
2. Shallow
3. Lazarus
4. Halo
5. Arriving Somewhere But Not Here
6. Mellotron Scratch
7. Open Car
8. The Start of Something Beautiful
9. Glass Arm Shattering

Steven Wilson: vocal, piano, guitar, key, bass on 1/3/5/7, hammered dulcimar
Colin Edwin: bass
Richard Barberi: key
Gavin Harrison: drum

Produced by Steve Wilson

Note:前作 "In Absentia" に伴うメジャーデビューによってとりわけベンヅ期のレディヘ層を狙い撃ちすることに成功、2005年春にリリースされた今作も期待に前向きに応え、アメリカでもホールクラスを埋めるほどの人気を得たが、1年遅れで今作がリリースされた日本では、メタルゴッドの89点やピンク・フロイドとドリーム・シアターのギャップを埋める宣伝文句効果によって「プログレメタルの救世主」と間口の極端に狭いレッテルを貼られたことでメディアにツンツンぶっているけれど権威にデレデレなメタラーばっかが飛びつきコレはプログレッシヴだよな!と語り出す MASA で GOD なシタリ顔が2006年半ばから氾濫、さらに伝説の UDO MUSIC FESTIVAL 2006では観客およそにじゅうごにん相手にポップKORN釣りー呼ばわりされ、それでも何故か単独初来日公演が女子大の講堂などで決まったもののやっぱりチケが売れていないらしい、イギリスのベテランハードロックバンド、ポーキュパインチュリーの8作目

[ 緑川 とうせい のHP:ときのながれのなかで ]
Rating:8(総合)

基本的にメジャーデビュー作の前作の延長線上で、ゆるやかに、静寂感をともなったマイルドだがクールなサウンド。ときおり現れるメタリックなギターがいいアクセントになっていて、やはりメロトロンの使用やヴォーカルハーモニーの美しさも魅力となっている。9分の大曲から始まるので、前作よりもプログレ的な雰囲気が強く感じる。根底にある、メランコリックな軽い鬱的な部分が、浮遊感となって音に漂っていて、誤解を恐れずに言うと、近年のDREAM THEATERの現代的なダークな部分に相通じるものも感じる。けっして爽やかな音ではないが、身を任せるに心地よい空間を構築しているのは確か。しっとりとピアノが美しいバラードや、メロトロンの鳴り渡るシンフォニックなアレンジも聴き所で、前作よりもやや音に温かみがあるところが英国的にも思える。(……全文を読む)

[ cota:marine 475 ]
Rating:81/100

大雑把ではあるが、大衆性を感じさせる前半とアーティスティックな後半とで色彩は二分されているように感じる。その前半と後半をつなぐ役割を果たしているのが#5。ヘヴィでありながら滑らかという、対角線上にあるような二つの要素を見事に融合させ、なおかつキャッチーなメロディーでもって12分という長さをさして意識させることもなく一気に聴かせてしまう。この曲と1つ前の#4(エイドリアン・ブリューのギター・ソロが最高)は凄く好き。個人的にはあまりサイケデリック系の音が好きでないために後半かったるくなってしまうのと、スティーヴン・ウイルソンのヴォーカルに個性というか説得力に乏しいのが減点対象になってしまうのだが、サウンド楽曲全て込みでの総合的な完成度はかなり高いと思う。(……全文を読む)

Reviewer:SWJPBO
Rating:9/10

何かと対比して語られることの多い RADIOHEAD が、増して行く成功の加速度の中で 「苦悩すること」 を選択し、ファンが 「理解すること」 を示したメカニズムの中、このイクスペリメンタルなバンドを敬愛する Steven Wilson の次の一手に注目していました。その回答は、見ているこちらが心配になってしまう程に無防備な、何ともあっけらかんとした 「明快さ」 。いや勿論、回答などと言う意識は微塵も無く、いつも通り 「演りたいことを演った」 だけなのでしょう。その牧歌性こそが Steven Wilson の良き個性なんでしょうけどね。にしても正直、この期に及んでのノスタルジックさは意外でした。ヘヴィに仕上がることは予想出来ましたが、この空気は全く想像出来ていませんでした。個人的嗜好にはど真ん中であり、その完成度は疑う余地の無い所だと考えますが … 。

[ 杜塚秋人の静かな生活 〜 not cloudless but blue (reprise) ]
Rating:10/10

基本的にメロディはかなりポップなので、独特の世界観にはスムーズに引き込まれる。Radioheadに端を発するUKロック〜ポストロックの流れを幾分レトロな切り口で再構築しているとも、逆にかつてのプログレッシヴロック〜ポンプロックを最大限に現代化した音像とも、聴きようによってはDream Theater由来のプログレメタルの極めて珍しい亜種とも取れる。非常に多面的な表情を見せる本作ではあるが、冒頭でただ「ロックバンド」と形容したのは多様な要素が不可分に融合した結果として、ブリティッシュロックの正道に近い雰囲気があると感じたから。気品のある憂鬱さ、とでも言うべき英国らしさを色濃く漂わせながら明快でメタリックな鋭さをも兼ね備えた音楽性は、本国や欧州のみならずアメリカでも受け入れられていると言う事にも納得出来る普遍的な魅力が確かにあると思う。傑作。(……全文を読む)

「Deadwing」を聴いて改めて感じるのは、新しいリズムの探求と言う要素が抜け落ちている、と言うこと。リズムはベースとドラムの二人に任されており、その二人が作り出すリズムは緻密にしてパワフル、そしてさりげなくトリッキーではあるものの、割とオーソドックスなロックの範囲に留まっていると思う。ブレイクビーツ以降のリズム構築、と言う発想がこのバンドには基本的に存在せず(Steven Wilson も Richard Barbieri もどういうわけかブレイクビーツを殆ど使わない)、にも拘らずギターやキーボード類が作り出す音響の面では極めて独創的で重厚でモダンなものを、それこそどんな最新式のロック音楽にも負けないものを作り上げる、と言う奇妙なズレ。(……全文を読む)

Reviewer:マタンゴス
Rating:9.2/10

この前ライブを見て以来、馬鹿な肉食人種を沸かせる見せ方の巧いバンドだなー、とすっかり印象が見世物重視のハードロックバンドになっちゃいましたが、これもこれで何度聴いても発見がある作品ですこと。なるたけシンプルに落としこんだ楽曲構造、古き良きグランジ的な濁りのあるガリガリしたギターサウンド、仄暗くも開放的なメロディの数々、エネルギーを外へ外へと出したスケール感、そして起承転結のハッキリした流れ。スティーブ・ウィルソンの歌声はソフトで浮遊感があるから、バックのヘヴィな音との対比が取れてて、これがまた心地良い。ブックレット内のコラージュぶりも含めて、村上春樹的、むしろ "Haibane Renmei" 風の灰かぶった幻想美を打ち出した世界観がまた音の雰囲気に合っている(宗教を皮肉った#4なんてモロ)し、#2で飛び出す "Shallow, shallow / No good to me / not if you bleed / Bite your tongue / ignore the splinter" やらのコトバ作りも独特。メロトロンやアコースティック系の楽器も、聞き手の想像力を煽るべくなるたけ抑え目に配置されているし、前作が順当に受け取られたこともあって、どんなダウナーなノリになろうと音全体に力強さが漲っている。現在のバンド(というよりスティーブ・ウィルソン)の方向性に信頼を寄せられる、会心の一作。

[ passent les jours et passent les semaines ]
Rating:90/100

……ジャンルのミックスによって得られる諸要素が「リスナー側にとって」如何に快感であるか、という観点のもとから提示されているように聴こえるのです。つまり、「知性」にしても、「攻撃性」にしても、「鬱」にしても、それを「マジで」出してしまったら多くの聴き手は多分引くでしょう。もちろん一部のリスナーに「だけ」凄く訴えかける音楽というものがあることそれ自体は否定しないし、それはそれでいいことだと思いますが、この作品の場合はそれが逆と言うか、「知性」も「攻撃性」も「鬱」も、リスナー側を引かせるのではなく、逆に酔わせるような、要するに聴き手の恥ずかしい自意識を充分に、過不足無く満足させてくれるような、過剰になりすぎない絶妙な「程度」の諸要素ばかりで構成されている、と思うのです。だから第一印象として「かっこいい」が、実にすんなりと来るように思うのです。これをやりすぎると「気持ち悪い」になるのでしょう(それはそれでロックかもしれないけど)。だから一曲目"Deadwing"なんてしょっぱなから9分以上あるのですが、長ったらしいとは感じさせない。そんな感じで、「これはちょっと○○しすぎだ」というのが、無いのです。そして、そういったバランスの良さは、リスナーに媚びるような形で示されるのではなく、むしろ尊大ともいえるような(4曲目"Halo"なんか歌詞も含め特にそんな感じですが)姿勢で示されるわけです。何と言うか、全てがより多くのリスナーを取り込もうという意志と、それを支えるための強さに満ちている、そんな印象を受けました。だからかなのか、鬱っぽい雰囲気の音世界である一方で、解放感もある音楽になっているように感じます。(……全文を読む)

[ 外套と青い空、赤い傘の女の子 ]
Rating:9.5/10

 どことなく90年代的なヘヴィさを感じるメタリックなリフの応酬と清涼剤として挿入されるピアノの対比が面白い「Shallow」、穏やかな側面をフィーチャーしたピアノと歌声をメインに添えた「Lazarus」、メロウネスに特化したメロトロンの物悲しげな音色が響き渡り気品を感じさせる「Mellotron Scratch」などが顕著で、純然たるロックバンドとしての風格もあり、何とも頼もしい存在であることがわかる。

 そして本作の影の主役というか、「Deadwing」と「Halo」で客演している Adrian Belew が何とも味わい深い格好良いギターソロを披露していて、思わず痺れてしまった。どちらも足取りが不安になるほど酔狂なギターソロを弾き倒していて、 Adrian Belew ファン以外でも必聴の出来栄えである。

 柔と剛を兼ね備え、それを容易に一つの楽曲に収めることの出来る手腕を持った稀有な存在であると思う。内面的、精神的にロック的なダイナミズムを持った力強い作品。(……全文を読む)

[ new bitches are born. ]
Rating:8.4/10

ヘヴィメタルのアグレッシブな肉体性、プログレの深遠で耽美な空気&複雑な曲構成、
UKらしい曇り空の憂鬱と暖かさ、そういった要素が違和感なく混ざり合った、という印象。
表題曲だけを聴いても、9分の中で滑るように疾走しながら様々な音がスムーズに繋がれて、
場面が移り変わるように現れては消えていくといったアレンジの妙に深く唸らされます。
ポップとマニアック、柔と剛のバランス感覚に長けてる。またヘヴィにうねる「Shallow」から
あまりにも優しいバラード「Lazarus」、インダストリアルも取り入れた「Halo」といった風に
アルバム全体を見てもドラマチックな緩急が効いてて、隅々までしっかり神経の行き届いた
圧倒的な構築性を感じさせます。何というか、一つ一つの音は凄く澄んだ響きがあるんだけど
行く先は霞んで見えないというか。ダイナミックかつ繊細な、淡く滲んだ一つの世界がある。
(……全文を読む)

Reviewer:トノヅカ
Rating:B

プログメタルの新鋭云々の触れ込みから気楽な期待を寄せると、手ひどいしっぺ返しを食う。Sunn OやMeshuggahをリストに挙げてる時点で……察するべきだった。一言で言えば「どこが変なのか即座には言い当てられないほど自然に変」。"Shallow"が清々しいほどStone Temple Pilotsの現代語訳であったり、"Grass Arm Shattering"始めとする数曲でUKロックの面影を見せたりと、一時期隆盛を極めた画材を活かして現代風に魔法をかける手腕が目立つ。そしてたぶんものすごくクセのある音楽やらかしてるんだが、そうとは感じさせないほど自然にまとめあげやがるので、理不尽に騙された気分になる。でもそれだけでもない。おかしい。どこか変だ。気付いた。この風景にはどういう訳か人間がおらない。秋の風吹く山間を抜け、波紋凍り付いた冬の湖を渡ろうとも、どこにも人の姿はいない。人間味が無いという訳じゃないけど、圧倒的に人間味は薄い。それは偏にヴォーカルによるものだ。美しく澄み切り「すぎた」コーラス。ハミング。……まるで余分な人間感情を排してるからこそ可能な美麗さなのだ、と無言のうちに告げられてるみたいだ。そういった感覚も含めてとても現代的。ドライに乾いた神秘か。




Soilwork
"Stabbing the Drama"

Release : 02/23/2005 from Nuclear Blast
日本版公式サイト(歌詞/曲目/試聴)
Average Rating:57%
Overall:4.5
平均%の算出法

1. Stabbing the Drama
2. One With the Flies
3. Weapon of Vanity
4. The Crestfallen
5. Nerve
6. Stalemate
7. Distance
8. Observation Slave
9. Fate in Motion
10. Blind Eye Halo
11. If Possible
12. Whenever Thorns May Grow

Bjorn "Speed" Strid: vocal
Peter Wichers: lead and rhythm guitar
Ola Frenning: lead and rhythm guitar
Ola Flink: bass
Sven Karlsson
Produced by Daniel Bergstrand

Note:北欧へヴィメタル界を代表するソイルワークの、6作目にして賛否両論の問題作。

[cota:marine 475]
Rating:85/100

ドラマーにサポートメンバーを迎えての6thなワケだが、作品のカギを握っているのがこのドラマーだったりして、これが望ましい状況かどうかはともかく、とにかくドラムに存在感ありまくり。ハイ・スピードで突き抜ける#6や、デス・メタリックなブラスト・ビートを披露している#10では「バカみたいだけど死ぬほどカッコいい」というメタルの醍醐味を十二分に味わわせてくれるし、速くない曲でもムダにタイトなフィル・インなどを織り込んで、曲をビシッと引き締める役割を果たすなど、縦横無尽の働き。#3のサビでのオカズなんて、思わず漏らしそうになるよ私は。ドラムがこんななだけに、基本的には骨太な仕上がりなのだが、アオリを食らったのかキーボードが今回はやや存在感薄め。あと、歌メロもここ2作に比べるとやや地味、というか、全体的に「円熟の域」に達している印象。今の路線では "Figure Number Five" でひとつの頂点を極めているため、インパクト勝負では前2作に劣る気がする。(……全文を読む)

[Castle of Pagan]
Rating:68%

彼ら独特の質感のクオリティは確実に上昇してる印象ではあるんだけど・・・なぁーんか曲が一気につまんなくなっちゃった? 上記のような表面的な成長を感じさせつつも見事なまでに先の読める展開が連続する楽曲群は、まるで恐れることなく自らの領域を広げていった "Natural Born Chaos" に至るまでの時期のワクワクするような冒険心を封印して、自らの“型”に固執したかのよう。何度集中して聴いても、結局耳に残るのは、前のめりなリズムの跳ねが気持ちいいライヴ向きチューン#3、当サイト的に昨年度のベスト・ドラマーとした超人助っ人ドラマー Dirk Verbeuren の凄まじいケイオス・ブラストが渦巻くブルータルな#10、そして本編ラストを飾る地に足のついたエモーショナル・チューン#12くらいで、他はどうも右から左へと通り過ぎて行ってしまう・・・というのが至極残念だ。(……全文を読む)

[脳味噌サラダ外科手術]
Rating:7/10

最初に聴いた時は何となく流しているうちに終わってしまって、インパクトの薄さにかなり疑問を覚えた。が、中盤から後半にかけて持ち直してくるし、解りやすい派手さは抑えられている代わりに、メロディやリズムには一層の練りこみと工夫が見られる聴き応えのある作りになっていると思う。ヘヴィでラウドな音楽の全てを睥睨しつつ自らの存在を誇示するかのような、渾身の一枚。だが、聴いていてどうも物足りなさを感じるところも多い。前作までのように「彼ららしさ」の範囲を大きく広げようとする気概、思い切った試みがさほど見られなかったところに物足りなさの原因がある、と思う。過去のアルバムにはいずれも聴いていて意表を突かれるような逸脱が、そしてその逸脱を見事に己のものにしてしまう吸収力の高さが見られたが、本作にはそれが無い。(……全文を読む)

Auther:かつ(書き下ろし)
Rating:3.6/10

リズム隊の気持ち良さと聴き応えは過去最高なんだけど、曲があまりに質素で、余裕ですぎ。こじんまりしすぎ。ギターソロなんてことごとくカット。唯一そのタイトさにユルみが引き締まったのが#7で、次点が#3、10、12、って他の人と同じ感想になっちゃいました。前作 "Figure Number Five" のあの切羽詰った緊張感とハッとさせるドラマ性がなくなっただけでなく、"Chainheart Machine" 辺りからのB級サイバー感覚丸出しな世界観も薄れて、繰り返し聴く魅力に著しく欠けます。なんだかんだでガムシャラさを捨てずそれが曲の充実感と魅力に実ってたIn Flamesとは対照的。悪い内容じゃあないけど、ひとつのロックアルバムとして完成された前作の後だけに、落胆が大きかった。残念。

Auther:Jackie Smit of Chronicles of Chaos
Rating:7/10
(超訳:かつ)

これまでのどのアルバムよりも重く、荒々しく、ささくれ立ったシロモノで、特にメロディそのものに対するアプローチを大胆に変えたことが、大きな違いだろうか。これまでのようにギタリストが曲を引っ張っていくのではなく、主眼にあるのはBjorn Stridの懐の広いパフォーマンスだ。これにより、全体のフォーカスと音の積み重ねは、デュアルギターのハーモニーではなく、卓越したグルーブ感を操るリズム面に移っている。だが、これがソイルワークとの初めての出会い、と気持ちを変えても、やはりこのアルバムはそれなりの域なのだ。たとえば#3でのメロディなど、いまだに甘すぎると感じてしまう。クロスオーバーファンへのアピール度が高いのは間違いないとは思うが、どうも私はそうは思わない。(……全文を読む)


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