[ 07/2006 ] - ( Disc Review - 1 )

(Cross Reviews)
(Disc Review)>>>(1)(2)(3)


[ ※他サイト記事の引用リンクに関して ]

 [ The Delgados "Hate" ]  [ Head Automatica "Propaganda" ]  [ Head Control System "Murder Nature" ]  [ Incantation "Mortal Throne of Nazarene" ]  [ INO hidefumi "Satisfaction" ]  [ The Jazzinvaders "Up & Out" ]  [ Lost Prophets "Liberation Transmission" ]  [ Luca Turilli "The Infinite Wonders of Creation" ]  [ Lunarsea "Hydrodynamic Wave" ]  [ myGrain "Orbit Dance" ]  [ Pet Shop Boys "Fundamental" ]  [ Primal Scream "Riot City Blues" ]  [ Tankard "The Beauty and the Beer" ]  [ Totally Fucking Gay "With Friends Like These, Who Needs Enemas?" ]  [ Tystnaden "Sham of Perfection" ]  [ Underoath "Define the Great Line" ]  [ 安藤裕子 "Merry Andrew" ]




The Delgados
"Hate"

試聴
Release : 01/23/2003 from Beggars UK

Note:すでに解散してしまったグラスゴーの実験的ロックバンド、デルガドスの、カルトアニメ「ガンスリンガーガール」に "The Light Before We Land" が使われ、アルバム全体としてもひときわ情念が濃厚な4作目

[ You's Blog ]
Rating:-

視覚的にとても美しい風景、愛とか信仰とかの美しさ、従来のポップスのメロディーの美しさ。
それらを見る心の前に現れる巨大な壁。どす黒くドロドロの。憎悪や怒りに満ちた、心理や価値をことごとく否定して。
やがて沸々と沸騰する壁。ドロドロ溶け出して穴があく。フィルターを通した景色。巨大な音の壁を通したその景色。
滲んだり霞んだりしているが、じっと見つめると刻々と移り変わる光景が見える。美しい音景色が現れる。心が洗われて。

分厚い音の壁と歪みと、アランとエマの幻想的なボーカルがたまりません。
(……全文を読む)




Head Automatica
"Propaganda"

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検索先
Release : 06/06/2006 from WEA

Note:元 Glassjaw のヴォーカルによるプロジェクト、ヘッドオートマティカの、狙ってきた2作目

[ 一日一枚 Disk-a-Day ]
Rating:-

一曲目のGraduation DayからEC&Attractionsがよみがえる。あまりにそのままなので唖然としてしまいますが、よく聞くと彼らなりの解釈が見える。オフィシャル・サイトにもたくさん能書きが書いてありますが、ようするに今のポップシーンに飽き飽きしている。もっと喝がいる。単に甘っちょろいだけでなく、怒っててもいいんじゃないの。ただ怒るんじゃなくて、そのフラストレーションのエネルギーをポップミュージックに昇華する。Costelloが切り開いたスタイルを通して、今の生ぬるいシーンに向けて今一度パンチを食らわせる。

ただCostelloほど怒っていない。アメリカン・ロック的味わいを少し付けてコンテンポラリーに仕上げている。世の中全体に対して唾しているのではなく、あくまでエンタテインメントの一環という枠内にいる。もうちょっと過激で暴れてくれたらうれしいんですけどね。(……全文を読む)

[ Lエルトセヴン7 第2ステージ ]
Rating:-

前作『DECADANCE』にはあったディスコティックというかダンサブルというかソウルフルな要素は、思いきり後退し、メロディアスなコーラスが前面に出たギター・サウンドへと路線は変更されている。プロデューサーに起用されているのは、ハワード・ベンソンで、その名前からイメージされるとおりの音だともいえる。たぶん、GLASSJAWの時代から公言されているエルビス・コステロからの影響がダイレクトに反映された結果、こうなったのかな、とも思う。とはいえ、今どきのポップ・エモと比べたときに、それほど大きな相違点も見つけられず、いや、むしろオーセンティックなハード・ロックすら想起させるウェルメイドなつくりからは、刺激的なものをひとつも感じられないけれども、FIREHOUSEあたりにも通じそうな爽やかさは、まあ悪くはない。(……全文を読む)




Head Control System
"Murder Nature"

MySpace
参考: Conception "Flow" (1997)
参考: Stabbing Westward "Stabbing Westward" (2001)
Release : 04/04/2006 from The End Records

Note:ポルトガル人 Daniel Cardoso ( Sirius、 Re:aktor ) とノルウェー人 Kristoffer Rygg ( Ulver 、 Arcturus ) の二人による、インダストリアルゴシックユニット、ヘッドコントロールシステムの、2作目

Reviewer:マタンゴス
Rating:8.3/10

 前作がまあぼちぼちで記憶にあまり残らなかったため、今回完全にノーマークだったのですが、この充実ぶりにはかなり驚かされました。
 立ちあがりの#1がやや弱いものの、#2あたりから、ロウでディープな呟きと妙に甲高く寒々とした声を巧く重ね合わせ、他とは異質の荒涼感を伴った重層的なメロディ・ハーモニーの構築美を見せつけるヴォーカルパート、ゆったりしかしタイトにガリガリ刻み続けるリフ・リズム、そして少ない音数で世界観に合った孤独さを演出するオーケストレイションやギターソロ、といった要素が丁寧に噛み合って、オムニバス的であるけれど決してこじんまりとしていないスケール感を今回は見事に演出。
 ぶっちゃけ最近の Katatonia をちょっと速くしただけ、ですし、歌っている中身も←のエロジャケ並みに安い「ボクを殺して」「この醜い世界」だののオンパレードですが、鳴らしている音そのものの異様なパワーもあって、雪の代わりに灰が降り続ける廃墟、焼き払われた森林の夜景、荒らされた教会のステンドグラスからうっすらと差し込む異形の光、みたいな感じで、(聞き手によっては)詞やコンセプトを飛び越えた世界観を想起させてくれます(むしろ公式付属物は度外視したほうが無難)。構成にしても、曲間を詰めた45分の中でメリハリのツボを突いたスムーズさで、合間に挟まれるインスト(#4など)も大活躍。
 「これって××系だよな!」みたいな感じで音楽を受身でカタログ的に聞いている人は手出し無用のオリジナリティの無さですが、たとえば Conception "Flow"(1997年)や Stabbing Westward のセルフタイトル作(2001年)なんかの、外面は冷徹だけれどじっくり触れていくと生々しい血のような温かさが滲み込んでくる、ダークでメランコリックなメロディックへヴィロックを好きならば、響くところはかなりあるはず。音楽性はありきたり、だけれど音楽そのものにニッチな個性が、十分すぎるほど感じられます。まずはこっからお験しあれ。

Reviewer:トノヅカ
Rating:A

 「ソイレントシステム」「同調者」「波動存在」「パラダイム汚染」「ソラリス戦役」「アニマの器」あーの日のーインチーキ臭い解釈哲学タームがーいーまー黄泉帰ルルルー。

 「ゼノギアス」と瓜二つのデザインセンスで動いてた。……どうしよう。

 「相手を理解するためには情報を整理すること。手始めに構成物質を確認しましょうか。ヘッドコントロールシステムは何から作られていますか?」
 「ハイ先生。熱持つ人間の肉体です」
 「それから?」
 「無数に浮かぶ霊体的浮遊感とプログラミング制御された機械の機動性です」
 「ええ、そうね。だけどそれだけじゃないわ。そこにもう一つ加えてくれないかしら? たとえば雄大なスケールの古代史探求的プロットを」
 「先生。するとそれは」
 「気付いたかしら? 1998年に発表されたあのゲームとの共通点に。『拳と魔法とロボットのRPG』。『ゼノギアス』とそっくりの構造体をしているのね。この音楽は」

 思うにそろそろTOOLやA PERFECT CIRCLEのようなサウンドスタイルを大雑把に指し示す「ヘヴィロック」「モダンロック」に代わる新しい呼称が発明されてもいい筈なんだけどなー、とぼやきながら数年が経ってしまった。なんとなれば、曼荼羅を筆先で静々とスケッチするようなギター/ベースリフと、立体的に転がり回るドラムス、吐息をメロディに乗せ怒りと畏れをクレシェンド/デクレシェンドで表現するヴォーカルなどを聴けば聴くほど「ヘヴィロック」「モダンロック」っつー身も蓋も無い言葉との乖離を感じずにはいられねーからさー。大した問題でないのもたしかだけどー。
 ただ、そういった名付け方で呼ばれるバンド群は「ヘヴィ」「モダン」といったあいまいな特性より、もっとほかの点で共通性が見出されるべきなんじゃねーか。胡散臭さ。インチキ臭さ。霊的質感。終わりなきメランコリー。そういった部分まで含めてフォロー出来る「くくり方」がなんか無いもんか、とも思う。わざわざくくらんでもバンドは勝手に活動してるし、それでなんも支障も無い。とは言え。

 HEAD CONTROL SYSTEMが現れたのは折りしもそんなとき。……出たねえ、とんだ無粋者が。

 耳鳴りイントロとスラッシュビートとピンポイントで落とされる鍵盤が同居する"Baby Blue"ですでに違和感は感じたけど、それに続く2曲目(!)から4曲目、そして後半の"Seven"、"Wonderland"、"Rapid Eye Movement"と重ねられてく世界の予兆にキリキリと痛んでくる。視界が無理矢理押し広げられんだ。「ホラ見ろ。これが地の果ての夕焼けだ」と目をこじ開けられるようで……。
 OCEANSIZE級に壮大な音で圧倒するけど、どっかしらにインチキ臭さ、マイ哲学臭さが漂う。一見、広大な学術体系で構築されつくした世界のようでいて、その実、作者の主観でバリバリにカスタマイズされてるのね……つー感覚なー。それは多分に「ゼノギアス」をプレイしたときの「うわーこらすげー……」という眩暈感にも似てる。既存の哲学体系を「これってこういう意味なんだろ! 判る! オレには判ったんだ!」と自分解釈を押し進めた結果、取り返しの付かない地点にまで身体を運んでしまったような……そういう「手遅れな完成度」の匂いがな。するわー。どっちにも。

 戻れなければ先に進むしかない。帰り道は次第に電子崩壊して底の見えない地下へフォールダウンしてく。崩れ落ちる前に塔を作り上げなくちゃいけない。奈落に追い付かれないように。

 ところで、「ゼノギアス」をインチキ臭いって言うときの「インチキ臭い」には二種類意味がある。言葉と言葉をフランケンシュタインの肉体手術よろしく無理矢理つなぎ合わせた造語から匂い立つインチキ臭さと、元から存在する哲学用語を胡散臭い形で解釈しちまったがゆえのインチキ臭さだ。その無謀な空振りっぷりが、愛して止まない/愛されて止まない理由のひとつなんだろうけどよー。そしてもちろん、HEAD CONTROL SYSTEMがたまらなく魅力に思えるのも同じ理由からだ。こいつらのインチキ臭さは、自分には馴染み深く、愛しい。




Incantation
"Mortal Throne of Nazarene"

MySpace
Release : 1994 from Relapse

Note:ペンシルバニアの片田舎から人類を呪いつつ出現した上級悪魔(でも実生活は恐らく根岸君)、インキャンテイションの、ジャケから歌詞から肝心のサウンドまであらゆる意味でイッてしまった2作目。どれぐらい容赦ないかはココから実際に聞いて判断してください

[ SCSIDNIKUFESIN ]
Rating:-

毎度毎度グチャグチャした臓器っぽいジャケが印象的なUSブルータルデスの中堅・INCANTATIONの94年作。何故かアマゾンで1000円切ってたので購入です。何ともただならぬこの雰囲気、MORBID ANGELの荘厳さとAUTOPSYの腐敗臭を足した感じとでも申しましょうか、目立たないバンドだと思ってましたが実は隠れ異端ですね。切れ味の鈍いボケボケドラムサウンドと全然ローカットしてないズブズブギター、その更に下でベースがズヌンと抜け、ヴォーカルは滝の水が落下するような物凄い低いゴーッともドシャーッともつかぬ咆哮タイプ。リフの不穏(というかもはや不吉)な感じは極初期CATHEDRALとタメ張るほどです。メタル的な汗かき感を前面に出さずしてデスメタルのアングラな屈折性をかなりディープに漂わせてるので、JUDAS PRIEST何それ?てなニュースクーラーから、ドンキャバその他から流れてきたような人まで広くオススメ。ところでUSブルータルデスのリフって12音技法ですよね。(多分違いますけど。)




INO hidefumi
"Satisfaction"

Release : 06/09/2006 from Self label

Note:恵比寿三丁目 tenement のマスターによるアルバム

[ 刹那スケッチ ]
Rating:-

フェンダーローズの柔らかな音色が奏でる美メロの数々。うねるようなベースラインの心地良さ。小西康陽曰く、"歌わないダニー・ハザウェイ"。うんうん、まさしくそんな感じ。ジャジーで、メロウで、ソウルフルで、クールで、アーバンで…って、一体この素晴らしさを何て例えたらいいだろう。とにかく、試聴機のPLAYボタン押して、久々に電気が走った。で、買って正解。もう10回以上ループしてしまったよ。インストものでこんなに興奮したのはホント久しぶりだなぁ。JACKSON 5の"Never Can Say Goodbye"や、MICHAEL JACKSONの"Billie Jean"など、思わずニヤッとするカバーセンスも秀逸過ぎる。(……全文を読む)




The Jazzinvaders
"Up & Out"

Phil Martin's Mystical Funk
Release : 04/24/2006 from Social Beats

Note:オランダ人ファンクミュージシャンのカリスマ、フィル・マーティンのジャズプロジェクト、ジャズインベーダーズの2作目

[ new bitches are born. ]
Rating:-

ピアノ、サックス、ウッドベースを主体としてるあたりは正しくジャズといった塩梅なんですが、

それぞれのパートが卓越したテクニックでもって、クリアな輪郭の音をしっかり主張しながらも

オトナなしなやかさで巧く手を取り合ってる様はさすが。押しと引きのバランスが絶妙ですね。

そして一番の特徴として、柔らかいアタックの4つ打ちキックがほぼ常に底辺に存在してること。

流れるようなグルーヴが自然と身体を揺さぶり、かつたおやかな落ち着きもキープしてるという。

特に「Dutch Flies」のベースラインは激渋だし、「Wo Ya」「Up & Out」等のアツさも格好良い。

ベクトルは違うけど、SLY MONGOOSEに似た空気を感じました。本気で余裕の遊びというか。
(……全文を読む)




Lost Prophets
"Liberation Transmission"

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Release : 06/27/2006 from SME

Note:たぶんエミュレーターで昔のゲームを遊び倒しているであろう、シノビの世界に生きるイギリスのドラゴンニンジャ集団、ロストプロフェッツの、プロデューサーをボブ・ロックに迎えての3作目

Reviewer:トノヅカ
Rating:B

 オーケー! 「"For Sure"のさらに先ゆくような才気走った音像」はここにありますが! このひとたち、長所を伸ばしていくのみならず、弱点や欠点を確実に潰してきてるのがすげえ。全体的に覇気覇気してますしねマジで。80年代ボンジョビ風ビッグコーラスのかけ合い+フレット上をコマネズミみたく走り回るフィンガリングのギターソロも大・解・禁! オープニングトラックが滑り出した時点で、ああ、これはいま聴いて損の無い音だな、ということは判明する。でも、そこからがさらにすごくて、"A Town Called Hypocrisy"、"The New Transmission"ではゼブラヘッドを追い立てるようなモノスゴテンションで、そして"Rooftops(A Liberation Broadcast)"では光の輝きで伸びてくコーラスが! ……あとでまた書きますが、どれひとつとしてトラックを飛ばせないくらい充実きわまってるので、なんというか、こういうのでエンドルフィン出ちゃうのはいいよね的気分に陥ります。ここまで来ると近年のJULIANA THEORYとどこが違うんだろう? と思うくらい。いいぜいいぜー。

参考:過去作のレビュー




Luca Turilli
"The Infinite Wonders of Creation"

検索先
Release : 05/26/2006 from SPV

Note:イタリアン RPG メタルの始祖、Rhapsody のギタリスト、ルカ・トゥリリのソロ3作目

[ Castle of Pagan ]
Rating:56%

オーケストレーションやクワイア、そしてエレクトリック・エフェクトを惜しげもなくフィーチュアして歴史と近未来を折衷させた壮麗な構造そのものは過去2作に準じるものの、単に疾走パートの有無の問題ではない骨格部分のメリハリの無さは致命的。 また、これまで以上にランドスケープ・ミュージックとしての機能を目論むも、目に浮かぶのは大自然の雄大な風景ではなく、精巧かつ緻密に人造されたCGのそれなんだよね。(……全文を読む)

Reviewer:マタンゴス
Rating:100点

美麗なメロディをFUTUREした壮大なハーモニーが奏でるアグレッシヴ且つ哀しき展開は聴く人すべての心を捉える世紀の名盤であり必聴モノの傑作である。まずはここから聴くべし。




Lunarsea
"Hydrodynamic Wave"


イメージ: "Lunar Strain"(※検索先
Release : 06/14/2006 from Burning Star

Note:ジャケとバンド名で笑う人は笑う、イタリアのインフレイムスのデビュー作は、音そのものもこん感じです

[ Sankarihauta ]
Rating:-

すさまじいバンド名ですね。
そしてメロデスファンなら絶対「ええー!?これって…」と言っちゃうこのジャケ。
でも中身は別に「LUNAR STRAIN」風じゃなくて逆にがっかり、みたいな。90年代半ばのすんごいオールドスクールな叙情デスってかんじの音なら「ショボショボ万歳!」の私ですが、このバンドは2000年以降のメロデスタイプですね。サビはクリーンボイスで。しかしこれがまた垢抜けていない。このクリーンボーカルのコーラス・・・・・・なんだかSIGHの最新作「Gallows Gallery」を思い出しましたよ。曲はIN FLAMESとかよりどっちかっていうとNORTHERとかそこらへんに近いような気がします。軽くBLINDED COLONYっぽかったりも。(……全文を読む)




myGrain
"Orbit Dance"

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Release : 06/23/2006 from Spinefarm

Note:フィンランドのパワーメタルバンド、マイグレインの、デビューフル

[ The Everlasting Scar ]
Rating:★★★★☆/★★★★★

……スラッシーなリフでもって畳み掛けるように突き進むアグレッシブな曲が多く、聴いていて非常に心地よいです。ちょっとドタバタしているような感じもしますけど新人なんだしそれぐらいの勢いがあったほうがいいです。
喚き型デスヴォイスとメランコリーなクリーンヴォイスを操るVoは、クリーンパートはそんなにめちゃくちゃキャッチーってわけでもなくてまだ改善の余地がありそうですが、デスヴォイスの方はシャウトやダミ声のような声を混じえていてカッコいいです。というか個人的に非常に好きです。 あまり自己主張はせずにわりと雰囲気をつくる方に徹しているKeyもなかなかいい働きをしていると思います。なんとなくPain Confessorっぽい印象を受けましたね。(……全文を読む)

Reviewer:マタンゴス
Rating:2.3/10

マイ粒子で軌道舞踊に↑のジャケ、さらに曲目を見るとヒューマニマルだのピッチブラックだの hollowgram (“抜け殻”+“幻影”の造語)だのという、なかなかぶっとんだセンスをしているバンドですが、中身の音はあざとくカスタマイズされた現代的なパワーメタル。スクリーム+メロウなヴォーカルのコンビネーション、慌しいリフ・リズムに、うっすらと時代遅れ SF 映画風シンセが入るという、おなじみのパターンです。ただこのバンドはリフの刻みや音圧がいまひとつ(#6とかけっこうヨレる)で、 Disarmonia Mundi の凝り症なドラマ構築・ダイナミズムも感じられず、歌いこなす部分に関しても Raunchy 近作での主人公全滅系マンガみたいなやたら直球モノなモノスゴさ(歌の中身も含めて)は皆無。中間部から唐突に妙なクワイア炸裂の#5、いきなり最近の Amorphis みたいな素っ頓狂な民謡音階が乗り出す#7、イントロのみならず全体の流れがそれなりに堂の入ったパワーメタル然としていた#10あたりはなかなか面白かったですが、中途半端に客のニーズに合わせすぎる(「ワタシはキミたちのことが分かっているんですよ」と無理してにじり寄ってくるキモいおっさんみたいな感じの)ここ数年の Spinefarm 所属らしく、安定感ばっか、ボクセケンデゼサーンサレテルノガダメデシテカッコクショウ/コレヲスキナボクッテチョトセケントズレテマスヨネカッコワライ人たちが説得力のない絶賛をいきなりしそうな空気満載で、これはっていうマジックないどころかすでにバンドとして終わっている感バリバリ、それこそスパのカタログの中でも Kiuas 辺りを独りで毎日聞いても飽きないぐらいのいろんな意味で解脱した(たとえ5〜10年後でもこのマイグレインのコレを聴いて熱く語れそうな)人でない限り、45分最後まで付き合うとかなり空虚な気分になれます。↓のエルトンジョンにソソられる人たちじゃないですが、このアルバム聴くぐらいならぼくは草の成長するのを見てるほうがいいな。興味ある人はこっから拾って聴いて大絶賛してくダサイ。




Pet Shop Boys
"Fundamental"

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Release : 06/27/2006 from WEA

Note:ベテラン社会風刺ポップス、ペットショップボーイズの、9作目

[ アイズ ワイド オープン ]
Rating:-

エレポップを基本にして、シンフォニック大音響あり、ケバいディスコ風アレンジあり、厳かで今風のテクノあり…。でも結局、いつまでもどこまでも醒め切ったNeil Tennantのヴォーカルとシニカルな歌詞だけは変わらないので、印象は相変わらずクール、クールなのです。(……全文を読む)




Primal Scream
"Riot City Blues"


Metacritic(現在平均58点)
検索先(新しい記事からマメにツブしていけばデリられていないのが必ず出ます)
Release : 06/05/2006 from SME

Note:日本で信者を大量に生んだベテランガレージロックバンド、プライマルスクリームの、数年後のコンサートではセットリストから外されていそうなパンキッシュ&ブルージーな楽曲を充実させた8作目

[ passent les jours et passent les semaines ]
Rating:39/100

だけど、今回のプライマルのこの作品にはそういう自己批判性みたいなのがどうにも感じられないのです。感じられないというか薄いというか。要するに「バカ」であるとするなら、それが悪い意味のほうで「バカ」にしか思えないんです。で、初めっから自己を批判的に眺めることなど知りもしないSonata ArcticaみたいなやつらならOKなんですが(というか彼らの場合そこが取り柄なんですけど)、プライマルはそうじゃないだろ、と思うのです。多分彼らはそういうことを(本能的にかもしれないけど)分かっていて、それだから今まであのようなスタイルの変遷を辿ってきたんだと思います。で、今回は「カントリーテイストのロックンロール」ということですが、今までならデジタル要素を取り入れたなら、それでもプライマルロックになっていると思わせてくれたのに、今回のはどうにも、その「の」が無い。ストーンズみたいなこういう形式の昔のものに憧れていたんだろうな、ってのは分かる。だから本人たちが楽しんでやっているのは伝わってきます。でもこっちは楽しくない。ちっともスリリングで無い。どうも彼らの中で、自分たち自身に対する反省的な視点が欠けちゃっている気がするんです。楽しいのは良いんですが、それを「作品」としてリリースする場合、もうちょっと考えてもらいたいところがある。それをやっている自分たち自身を、作っている途中の時点で批判的にというよりはむしろ妙に肯定しちゃっている節があって、そこがヌルさに繋がっている気がします。別に古い形式に則っていてもいいんですけど、ただ、それ以上の何かを感じさせてくれるものが今回のものにはどうにも感じられない。確かに、音そのものの出来は悪くは無いとは思うんです。だけど、その上手くできちゃっているところに、小手先で作った感が否めないと言うか、「上手くできている」ことそれ自体が問題に感じられちゃう。仏像作って魂が入ってない感じがします。要するに、自分自身に対して甘い気がするんです。音の次元より、姿勢の次元で。もっとぶっ壊せよ。これだと過去に寄りかかったままにしか思えないです。だからロックじゃないんです。ロックっ「ぽい」だけです。(……全文を読む)

[ EVEREST ]
Rating:★★★★★/★★★★★

このアルバムについては、今月号のROで山崎洋一郎が最強のレヴューを書いちゃってるので、僕から言うことは、

ボビー・ギレスピー万歳!

ってことだけだ←ただの手抜きだろ!
(……全文を読む)




Tankard
"The Beauty and the Beer"

詳細
表題曲の PV (※ビール腹注意)
Release : 05/26/2006 from AFM

Note:ビールが無くなったら絶対死ぬであろうジャーマンバカスラッシャー、タンカードの、ディズニーの超偽善大作にケンカ売ったようなジャケ(ねーちゃんの乳首が見えてます)とタイトルが愉快な15作目

Reviewer:マタンゴス
Rating:1.0/10

表題曲の PV がまた、場末のストリップバーのダンサーみたいな不細工ねーちゃんに囲まれたバンマスが、ビールっ腹を曝け出しながら「美女と野じゅう! 野じゅう!」と叫ぶ、超絶な仕上がりなのでして、さすが、ビールさえあれば核戦争後でも生きていけそうな人たちは違います。音楽自体は、この筋のベテランだけのことはある(というよりも不器用でこれ以外できない)頑固一徹スラッシュメタルで、演奏もキレがよく、音像もカッチリで、少なくとも最近の Sodom や Kreator なんざよか遥かにスジの通った音を出しています。サウンドそのものの気持ち良さは、去年の復活 Holy Moses 並み。まあでも個人的にこのバンドは、12年前の "Two-Faced" (試聴可)あたりを持ってりゃコト足りるわけで、それ以前にこれを聞いていると、ああ俺も昼間からビール飲んでヒキコモろうかなあ、とバンドの意図する方向に鼓舞されてしまいますんで、点数はこれでカンベンしてください。




Totally Fucking Gay
"With Friends Like These, Who Needs Enemas?"

Release : 2006

Note:自前の資料いわく Nirvana から Mortician まで入っているとの謎のグラインドコアバンド、ボクはとってもゲイですの、もっぱら浣腸でオナってそうなデビュー作

Reviewer:Herzebeth of Metal Storm
Rating:3.0/10
(超訳:

///////ここからゲイ/////////

 みんなー、もうこのバンドの名前は見てくれたかな? じゃ、もう一回見てみようか…最高! もうこのアルバムがどんなか解ってくれたよね。TOTALLY FUCKING GAYはシンセやキーボードを沢山使ったgrind coreバンド。歌詞を見てごらん。「エルトン・ジョンマジそそる」だって? 何考えてんだ? マジ閉口。だけどぼくはこうして言葉を綴っている。なんでこんな実りのないことしなきゃいけないのかぼくには解らない。ぼくのママは常々「いいこと言えないなら、お前のその腐れ口を閉ざしておくのですよ」って言ってた。数曲はある意味キャッチィ。でもデュエットが出てきた時点でもう、すべて粉々になる。2人のうち1人は普通のgrindcore風スクリームなんだけど、もう1人きたらオカマ野郎がおねだりしてるみたいな声ですげー神経に障る。このアルバム聴くぐらいならぼくは草の成長するのを見てるほうがいいな。ぼくはこれ以上書くのはイヤだ!

////////////////////////////

 ぼくがこれを聴いてて思ったこと:

a. TOTALLY FUCKING GAYは当然マジでゲイ。

b. バンドがどう言おうと、エルトン・ジョンはそそらない。

c. でもある種の人たちにとってはそそる存在かもね。

d. それはJustin Timberlakeをおしゃぶりしたいって思うタイプの人で、「金玉マジ美味えwwwww」って思うタイプで、同時にJustinのケツをプラスティックの張り方で責めたいって思うタイプ。神よ。

e. ホモはもっぱら浣腸でオナる。

f. ANAL BLASTとかANAL CUNTってかっこよかったんだなぁ……。

g. 浜辺、そしてマッチョ――メタル史の中で最もgayっぽいカバーだ。

h. こいつらに歌詞で取り上げてもらえなかったのでMANOWARは泣いた。

i. 赤くてタイトな下着は君のふくらみを大きく見せてくれるだろう。

j. H.I.M.よりgayなバンドがあるって知ってたか?

 このアルバムに手を出すな。


///////ここまでゲイ/////////
(……ゲイ文をホモる)

Reviewer:Brian Meloon of COC
Rating:0/5
(超訳:マタンゴス

つか金玉しゃぶってろwwwww。(……ジョンにそそられる)




Tystnaden
"Sham of Perfection"

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Release : 05/26/2006 from Limb

Note:'63年の北欧映画「沈黙」と同じ名を持つイタリアのゴスメタルバンドの、ラキューナの後をはたして継げるか、実際の音だけではまだなんともいえないデビュー作

[ ギルのヘヴィ−メタル、プログレ系音楽室 ]
Rating:8.5/10

バンド名のTYSTNADENは「静けさ」のような何かを意味するらしいが、彼らはDark Tranquillity、In FlamesとSentencedらに影響されたらしく、静かな音楽ではない事は試聴をして頂ければ明らか。ジャケットが少し不気味でそそられ、どんな音なのか興味が湧く。
ダ−ク&メロディアス、時々オペラ風に力強く歌い上げる女性ボ−カルLauraの歌唱は見事。とても新人バンドのボ−カルとは思えない。男性濁声との掛け合いもすばらしく、彼女は只者ではない事を思い知らされる。サウンドはキ−ボ−ドによるシンフォニックアレンジ&時々ヴァイオリン入りのドラマティック&ダイナミックタイプゴシックメタルorメロディックデスメタル調。ミドル〜ミドルハイテンポでメリハリのある楽曲群が続くので、グイグイとアルバムを最後まで聴かせてくれる。それほど大袈裟な音ではないが、これは凄いインパクトだ。歌と演奏全てがうまくまとまっている。(……全文を読む)




Underoath
"Define the Great Line"

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Release : 06/20/2006 from Tooth and Nail

Note:前作を35万枚売って大成功したクリスチャンハードコア、アンダーオアスの、なんだかビミョーな3作目

[ Surface Noises ]
Rating:4/10

ポップなメロディで好評であった前作とは違い、ダークさと激しさを増し曲の展開も捩れたものになったのが本作の特徴。どちらにせよフォロワーサウンドには違いないが、別に方向転換自体を否定するつもりはないしそれはそれでいいと思う、曲にしっかりとした訴求力があればの話だが。そして、本作に関してはそうした曲の訴求力、つまり作品としての面白みが欠けているように感じてならない。とりあえず#1からして下手に凝った展開によるグダグダ感全開で、その後に続く曲もことごとく煮え切らなさが目立つ。聴き込めば#9・#10あたりはなかなか良いなと思えてくるのだがそこに辿り着く前に、チグハグな序盤部で興を殺がれ退屈なインスト中心の中盤部で眠たくなってしまう。中途半端さばかりが目立つ作品で、正直つまらなかった。(……全文を読む)

Reviewer:YAMA-ZK
Rating:5/10

いくら体裁を刺々しくしようが所詮は安っぽいお優良スクリーモ。カオティックごっこの曲調ときょーぼーぶって叫んでいるヴォーカルがアホらしくなって冷めてくる。前作のポップさがなくなったこいつらにもう用も無い。要するに、どうでもいいバンドが、更にどうでもいいアルバムを作ったという印象。こんな偽者につぎ込む暇も金も惜しい。




安藤裕子
"Merry Andrew"

安藤裕子とは−はてな
Release : 01/25/2006 from エイベックス

Note:日本のケイト・ブッシュになれるかどうかな安藤さんの2作目

[ Andateな日々 ]
Rating:-

全体に漂うゆったりとした空気と、彼女のどこか陰を帯びた、抑揚のある歌声がぴったりマッチしている。スカパラが演奏しているのもいい。深海や雨上がりの草原だとか、梅雨のような湿度の高さを感じるアルバム。(……全文を読む)


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