[ 05/2006 ] - ( Disc Review - 2 )

(Cross Reviews)
(Disc Review)>>>(1)(2)(3)


[ ※他サイト記事の引用リンクに関して ]

 [ Adrian Belew "Side One, Two, and Three" ]  [ Ahleuchatistas "On the Culture Industry" ]  [ Backyard Babies "People Like People Like People Like Us" ]  [ Believe "Hope to See Another Day" ]  [ Far-Less "Everyone Is Out to Get Us" ]  [ Fightstar "Grand Unification" ]  [ Figurines "Skeleton" ]  [ Foiled "Blue October" ]  [ Hammock "[The] Sleep-Over Series Volume 1" ]  [ Hundred Reasons "Kill Your Own" ]  [ Johnny Boy "Johnny Boy" ]  [ Jorn "The Duke" ]  [ Lowrider "Ode to Io" ]  [ Neuraxis "Trilateral Progression" ]  [ The Open "Statues" ]  [ Ossian "A Szabadsag Fantomja" ]  [ P!nk "I'm Not Dead" ]  [ The Raconteurs "Broken Boy Soldiers" ]  [ Red Hot Chili Peppers "Stadium Arcadium" ]  [ The Secret Machines "Ten Silver Drops" ]  [ Sodom "Sodom" ]  [ Sonic Youth "Rather Ripped" ]  [ T.V. Smith "Misinformation Overload" ]  [ White Willow "Ignis Fatuus" ]





Adrian Belew
"Side One, Two, and Three"

試聴先
Release : 2005〜2006 from Sanctuary

Note:“ブリュー先生のソロ3部作が出揃ったので、ここでさっくりまとめてレビュー。”[ がらぴい ]

[ がらぴい ]
Rating:★★★★★, ★★★☆☆, ★★★☆☆/★★★★★

【side one】
「side one」というタイトルをつけるぐらいなので、アルバム全体としての統一感はなく「とりあえず曲を当てはめてみた」みたいな感じですが、その雑多とした感じで気負いなく聴けるので、飽きることはありません。後ろで支えるレスとダニーのサウンドもまた各々の特色があるようで、ないようで。

【side two】
この作品にはピコピコ電子音など様々な音が盛り込まれていて「奇天烈」度アップ。ギターを前面に押し出すといった感じでもなく、頭の中で鳴っているものをそのまま作品にしたような印象を受けます。

【side three】
2作目と比べるとバンドサウンド寄り。ブリュー先生のギターも存分に堪能できます。1作目の曲の別バージョンといえる曲もあり。最後の「&」は1作目の「ampersand」の弦楽隊ミックスといった感じ。

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Ahleuchatistas
"On the Culture Industry"

試聴先
Release : December 2003 from Angura Sound

Note:どこまで本物の変態さんだかわからないノースキャロライナ出身アーリューチャティスタスのデビュー作

[ -hibernation- ]
Rating:-

ジャケのセンスはちょっとアレだが、中身はとても良い。マスロック的かつジャズロック的な楽曲。目まぐるしく展開。静パート、動パート共に相当な技術力を要されると思われるのに、余裕すら感じられる程スムーズに聴かせる。(……全文を読む)

Reviewer:Joe Tangari of Pitchfork
Rating:7.8/10

Ahleuchatistas take a break from the bloodsport on "I Don't Remember Falling Asleep Here", an elegiac meditation of sparse guitar and growling, pitch-shifted bass. And they save two of the nastiest tracks for last: "Empath/Every" starts with a lulling melodic passage and weird counterrhythmic guitar runs, but builds naturally to a punishing head with distorted bass, boiling guitar, and flagellant drumming. Meanwhile, "Lament for Bhopal" (the title of which references a 1984 Methyl Isocyanate leak at a Union Carbide pesticide plant in Bhopal, India that killed thousands and still causes birth defects in the region) opens with a dark descent into entropic noisemaking and moves between quiet menace and brutal assault with frightening purpose.(……全文を読む)



Backyard Babies
"People Like People Like People Like Us"

MySpace
Release : 04/26/2006 from BMG

Note:アメリカでの初週売り上げはにひゃくまいだったため名前通り裏庭にこもりかねないバックヤードベイビーズの4作目

[ がらぴい ]
Rating:★★☆☆☆/★★★★★

前作のようなストレートでハードなサウンドを魅力的に感じていたので、今作のシンプルすぎるように聴こえるサウンドにはやや不満。何というか、ダイナミックスさに欠ける気がします。曲自体はつまらないわけでもないのですが。ヘラコのニッケ・アンダーソンのプロデュースというのが影響しているのでしょうか。(……全文を読む)

[ Rock Junkheadz ]
Rating:84/100

本作でのサウンドメイクはこれまで推進してきたメジャー感ばりばりのスタジアム級Big Punk Rockではなく、そういった鎧を脱いだ裸のBYBというと違うんだろうが、シンプルにまとめられた音作りがこれこそBYB本来のサウンドなんだと感じる。(……全文を読む)



Believe
"Hope to See Another Day"

試聴先
Release : 03/27/2006 from Galileo Records

Note:元 Collage のメンバーから成り日本人バイオリニストの Satomi さんを含むポーランドのプログレッシブロックバンド、ビリーブのデビュー作

[ This Strange Engine Room ]
Rating:-

 このアルバムとSatelliteの『Evening Game』とを聴き比べると、やはり、Believeの方がギターリストが中心となって結成されたということもあり、ギターオリエンティッドな作風になっています。キーボードの使用頻度が低いので、Satelliteに比べると全体的に地味な作風になってしまっている感は否めませんが、印象的なギター・メロディとヴォーカル・ハーモニーが満載で、非常に味わい深い作品に仕上がっていると思います。

 特に、Collageの初代ヴォーカリストのメランコリックな歌声の後を引き継ぐように奏でられるMirek Gilの奏でる叙情的で感情を露わにするようなギターソロには心揺さぶられます。この作品では、Mirek Gilは、スティーヴ・ロザリーに近いスタンスにたっているような気がします。(……全文を読む)



Far-Less
"Everyone Is Out to Get Us"

Pure Volume
Release : 02/07/2006 from Tooth and Nail

Note:話題の新人、ファーレスのデビュー作

[ SERALOG ]
Rating:-

Turn to the Brightより、
スクリーム部分は明らかに減ったでしょう。
それも、メインで入ってくるのは、
7曲目のI Looked at the Trap, Rayだけ。
そのうちスクリーモではなく、
エモメタルに移行するというのも、
可能性十分だろう。
Turn to the Brightから分かり切っていたことだけれど、
どの曲もメロディが良いなー。
良い曲だという感じよりも、
格好いい曲という印象の方が強く、
かなり重めな音ばかり。
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Fightstar
"Grand Unification"

MySpace
Release : 03/13/2006 from Island/Universal

Note:コンセプトとバンド名はかなりグランジー且つハードコアでシンジ君なUK4人組、戦う☆のデビュー作

[ 1/2 FULL ]
Rating:-

ジャンルで言うとスクリーモに属する。

しかし,ジャパニメーションに影響を受けた(※)という

スケール感の大きさは,並の新人レベルを遥かに超えている。

さらに,英国出身だけあって,湿り気のあるメロディが

米国産スクリーモ・バンドとの差別化をはかっている。

突出した楽曲はないものの,アルバム全体としての完成度は高い。
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Figurines
"Skeleton"

MySpace
Release : 03/07/2006 from Control Group

Note:コペンハーゲンのオルタナハードポップ、フィギュアリンズの2作目

[ FEED ME WITH YOUR KISS ]
Rating:-

劇的で痛快でひねくれてる。
また面白格好良いバンドが現れた。

これはspinto bandに続くセンシティヴの遺伝子。
とにかく楽曲の充実があまりにも素晴らしすぎ。

刹那さが満遍なく散らばっているし、古き良きrock(xtcとかね)やカントリータッチな生っぽい薫りも備わって言う事無しの名盤。

Voのヘロ〜い声もマッチしていて最高。(……全文を読む)

Reviewer:Adam Moerder of Pitchfork
Rating:8.3/10

...the record cruises through a series of familiar indie rock signifiers and off-kilter rhythms, but as with that inescapable signifier "catchy," elements that on paper read as tame or familiar instead congeal into something strikingly refreshing and engaging. Part of Skeleton's appeal lies in the songwriting's lead-to-gold alchemy; most tracks begin fairly nondescript before unsuspectingly blossoming into glorious pop gems. "I Remember" kicks off with a geeky Kinks riff and Hjelm's self-consciously cool drawl before launching into a howling exclamation-- Johansen's guitar soaring alongside Hjelm's ascending hook.(……全文を読む)



Foiled
"Blue October"

試聴先
Release : 04/04/2006 from Universal

Note:テキサスの4人組フォイルドの、イモーゲン・ヒープも "Congratulations" でゲスト参加し不可思議な魅力に磨きをかけた4作目

[ スーパーリスナークラブ7 ]
Rating:-

メンバーにバイオリン奏者がいるこをからも伺えるが、カテゴライズしにくい音のバンドだ。

「Hate Me」のような激しいモダンロックもあるがアルバム全体は多様で、
カウンティング・クロウズとフレーミング・リップスが合わさったような不思議な空気感を持つ。 何故かダイアー・ストレイツが思い浮かんだ。
「Into The Ocean」みたいな曲は聞いた事が無い。何となく80年代後半っぽい。
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Hammock
"[The] Sleep-Over Series Volume 1"

試聴先
Release : 02/07/2006 from Hammock Music

Note:“「禅とキリスト教の神秘主義の本からインスピレーションを受けて制作された」”ハンモックの新作

[ nettyu ]
Rating:-

幽玄、という感じです。完全にビート無しで、ほとんど無音じゃないかという部分も多く、音の波がゆらゆらと、気持ちよく、うとうとと……、おやすみなさい。寝る音楽はそれだけ心地よくていい音楽なのだという言い訳のもと、寝ました。清らかなアンビエントでございました。(……全文を読む)



Hundred Reasons
"Kill Your Own"

MySpace
試聴
Release : 03/21/2006 from V2

Note:イギリスのエモロック始祖のひとつ、ハンドレッド・リーズンズの3作目

[ メロハーなblog ]
Rating:85

骨太なG.にバキバキのB.、ラウドなDs.というグルーブ感のあるパワフルなバックに、漢クサい哀愁のあるメロディが乗るエモです。
硬派ど真ん中で爽やかさは皆無ですが、ぶっきらぼうながらサビのメロディが
しっかりしていてカッコいいフックがあります。
この生々しいプロダクションは聴いていると疲れるので、
体力が無いときはちょっとつらいですね(笑)
(……全文を読む)

[ Metallic Theory DB ]
Rating:★★★★★/★★★★★

音の方はパワフルさ・繊細さを兼ね添えたギターワークと思わず一緒に口ずさんでしまいたくなるキャッチーなヴォーカルが心地良いエモーショナルなロックサウンド。明るく爽やかで青空直系(←謎表現)の曲から哀愁・憂いを帯びた曲、そして元気の良いパンキッシュな曲まであってバラエティ豊かです。メロディアスだし元々ニューメタル系のバンドに所属していたメンバーがいるせいかヘヴィで芯のしっかりしたサウンドなので安心して聴くことができます。(……全文を読む)



Johnny Boy
"Johnny Boy"

試聴先
Release : 04/04/2006 from Wild Kingdom

Note:マンチェスター版 eisley と言えないこともないジョニー・ボーイのデビュー作

[ new bitches are born. ]
Rating:-

まるで夢の中のテーマパークに迷い込んで、アトラクションを次から次へと回ってるような感覚に。

アレンジや音響面でも色々と凝ったことをしながら、形態はあくまでポップスというのが良いですね。

トータル30分と随分コンパクトですが、浸るには十分。賑やかで甘く、どこか儚いポップパレード。
(……全文を読む)



Jorn
"The Duke"

試聴先
Release : 02/24/2006 from AFM

Note:メタル界が誇る屈指のヴォーカリスト、ヨルン・ランデのサードソロ

[ ピッペンのセピアメモリー ]
Rating:6.5/10

アップ・テンポ曲Bは、いかにもヨルンな節回しとヴァ−ス部分のシュレッドなリフが最高な逸品。このアルバムの中では比較的ポップなCもいいですね〜。リフと歌メロがまるでWHITESNAKEなDはさすが元THE SNAKES!と言いたくなります。が、他の曲がどうもキャッチーさに欠けるかなぁと思います。@やAEGなんかは、まぁ及第点とは思いますが。正直なところ、ヨルン・ランデが歌っていなかったら買っていない、もしくは買って損したと思う、というのが正直なところです。(苦笑) (……全文を読む)

Reviewer:マタンゴス
Rating:0.5/10

 先日、煙草の吸殻を道端に投げ捨てる人をわざわざ文句いいにくる相手って偽善の押し売りじゃね?という愉快な理屈を展開してくれたヤクザロッカーと駄弁ってたとき、CDを買わなきゃレビューしちゃいけません!とかネット発達しきった2006年5月の今にもなって断言&宣言している連中も偽善の押し売りだよなーしかもなんでそういうやつら日本の汚ヤジメタラーに多いんだろーなーと爆笑しながら酒の肴にしていたのですが、マそういう金のほうが時間よりも価値あると根っこの部分で考えていそうな幸せな人たちはグーグルでバンド名+アルバムタイトル+ rar 打つだけでアドバンス音源とかもあっさり出てくるのを今になっても知らないんでしょうし、別に楽しみ方なんて人それぞれだからいいと思いますが、確かにあの思想の押し売りっぷりは(日本の)汚ヤジメタラーに顕著でして、気づけばわしもその日本人好みのキャッチーさにフックされましたデスよ。雑誌なんてアテにしてませんよワタクシは自分の耳がありますから、とちょくちょく示唆しておきながら、メタルゴッドが誉め出したからオーペスだやれポーキュパインツリーだ、高得点が付いたからウィグワムだ、特集記事組まれたからアベンジドセブンフォールドだ、といった思考能力停止レミングスっぷりも胸きゅんモノです。
 そこまで言い切って他人にクダ巻くぐらいですからきっと「金を払った分だけ事細かに解析・批評する」 MASA に HEAVY METAL なスタンスなのか、はたしてどれだけ私ごときヒヨッ子の知らなかった情報が密度濃く多角的に詰まっているのかと期待すれば、漢字をやたら増やして大上段に構えて語っているのに、批評・解析項目に「演奏力、ギターソロ、サウンドプロダクション、曲展開」しかないんじゃないのか、ってぐらい中身スッカラカンなかんそう文だったりするのが また ばくしょう DEATH 。あ、曲が良い、メロディが優れている、っていう、喩え一切なしで結論だけをBURRN!!と見せる曖昧で萌え萌えな一言必殺技もありましたね。過程を全部すっ飛ばして「それは良いからだ」と言われても、、、。なんかあれですね、死んだじいちゃんの墓石だけ見せられて「彼は優れていた」といきなり言われてどう反応していいのか分からんかった幼少時代を思い出しましたよ。
 レビューと言われてあたくしがあくまで大雑把に思いつくあたりだと、、、
・どうしてこういう歌詞なのか?
・どうしてジャケがこれなのか?
・世界観は? コンセプトは? 思想は?
・アルバムの枚数、特に過去作との比較は?
・なぜこの題目なのか? バンド名との関連は?
・音楽という表現方法で何を伝えようとしているのか?
・様々な要素の絡み合いに太い筋が通されているか? はたまたカオスか?
・何か新しいものがそこにあるのか? 「これは聞いたことがなかった」という瞬間は?
・たとえワンノートであろうがワンフレーズであろうが、何か鮮烈な印象を残す個性は?
・出身地との関係は? たとえば、日常が死と隣り合わせな南米のバンドのハードコアさ、などなど
・何故こういう音を出しているのか? たとえばギターサウンドひとつ取っても、人間が作っている以上、そこには意識・無意識に関わらず意図が必ずある
・そのアルバムを一言で説明できるか? たとえば「ヤク中のジャンキーが社会に負ける音です」など、本当に凄いものなら、専門用語を用いずとも、全く知識のない人に説明可能
・そして最も重要なことに、自分自身は何でもいいから語る価値を、対象物に見出せたのか? また、詞やジャケといったものを越えてもしくは一切考慮に入れないで、音そのものから何か全く別のイメージを感じ取れたことは?
、、、といった具合に、まあ表層的ですが、音楽は絵画や映画と同じで多角的且つ三次元的な楽しみ方ができるもんだとばかり思っていたので、表現幅に優れた日本語を用いてナンで「巧い・下手」でしか計れないまるでワードジェネレーターにかけたような文章ばっかしか検索しても出てこないんでしょうか、と不思議な気持ちでいっぱいです。もちろん「自分はこう考える」というのがビシッと己の言葉と本音で書かれた例外もありますが、そういう人間臭くて本質的なものほどなぜか読まれずゴミの山に埋もれてしまうから、そこへ辿り着くまでにいったい幾つの屍を踏まなきゃならんのか。でもってそういうゴミに限って「ダウンロードはいけません」「CD買わなきゃいけません」「違法!違法!違法!」。もうきみたちの赤信号を絶対渡ら(れ)ない先生ボクえらいです思想は分かったから文章いらんさっさと音源うpしろこっちゃそれが欲しくて検索してんだネットの使い道なんて突き詰めるとそのぐらいしかないっつー感じでほんっっっっとに検索の邪魔時間の無がせぬわ3mbwせいおも、あwg、おん4うぃおbsgまそいんWBIUOmg9くpbn
 何の話だっけか。おおそうだ。このヨルン・ランデでして、(日本の)メタラー間では「誰もが認めざるを得ない」「鬼神のごときヴォーカリスト」だそうですが、あたくし聴いた感じだと単に野太い暑苦しい声で「死を背負った戦士が俺に向かってくる」「オーベイビー、愛がなきゃ心は冷えたままだぜ」「クールに気取ったが心は燃えてるぜ、イエーッ!」とか腰砕けな歌を、安いバラエティ番組のアイキャッチ向けなギターリフや単調なリズムに載せた、どうして鬼神でどこが聴いた人全員平伏降参なのか理解に苦しむ、上記の分析なんてもうええわーってふうにサジ投げたくなるお笑いハードロックにしか聞こえなくて、Ark や Beyond Twilight や Masterplan の時点で「この暑苦しいヴォーカル、巧い云々じゃなくて曲のイメージぶち壊しすぎ」と感じていたマイナスイメージが一層強くなりました。もうあれですね、説明過不足を断言連発で押し潰して友達の輪を広げるという、本来は他人に嫌がらせさせることから始まったメタルやロックの本質から離れた、新興宗教の洗脳・勧誘手段に近いもんありますね。ここまでわざわざ読んでくださった他の方にもせっかくだから聴いて独自に判断してもらいましょか、ココとかで。
 もしこれがもっと血肉通った人間味溢れる素の文章で語られていたなら、捉え方は多少は違っていたと思いますが、なんかそれだとわたしゃ「暑苦しいヴォーカルが寓話に喩えたラブソングを18年前なら最先端かもしれなかったハードロックに載せて熱唱しています。5点。」しかコトバ出ないしそれ以前にこんなの聴かないだけでなく、そもそもレビューってなんなんでしょを考え直す脳味噌の体操&反面教師&ヒマツブシにならんかったから、皆様にはこれからも近親感バリバリなカタカナコラージュかんそう文のおんぱれーどをぜひともがんばっていただきたいとぞんじます。こないだ「人間は一方通行の流れに逆らったとき、良きにつけ悪きにつけ、独自の色が出る」と街頭演説していたのを見まして、その人が黒人だっただけに、言われてみると真理だなーと。関係ありませんが、ヨルン・ランデがもし黒人だったら、すぐさま Gaijin 言い出す紙の上の英語は完璧な片輪インターナショナルヤポネーズメタラーがはたしてどう反応していたかと思うと、まだいたい想像はつきますか。

(※追記:ナカヤマん釣ラレスwwwwwwww



Lowrider
"Ode to Io"

詳細
Release : 09/19/2000 from Meteor City Records

Note:“スウェーデンのヘヴィ・ストーナー・バンドがNEBULA、SPARZANZAとのスプリットを経て満を持して発表した単独デビュー・アルバム。”[ yamazaki666.com ]

Reviewer:トノヅカ
Rating:-

 史上最大のfuzzり合いが始まる……! 寄るな。見もするな。

 誰かが表現してた「熱したフライパンの上で目玉焼きを作るときの、ジュウウウ〜という音をギターで鳴らしたような」というファズエフェクトへのこだわりがこんな辺境地で結実してる。バリバリ、ギャリギャリ、ズリズリ、を超えて「バチバチ」と目から火花が出る錯覚に陥る。で、このバンドも(多くの良質なストーナーロックバンド同様)ものすごくメロディックで聴き手に優しい鼻歌仕様な作りにもなっているので、そのエレクトリックぶりとメロディックぶりのハイブリッドぶりがトンチキなというか、こう、辺り一面通電しまくってる電気の雪原をバチンバチン踏みしめてく、なんとも言いがたい危険な叙情美がありますが、誰も近寄りたくないかそんなとこ! ガハハ!



Neuraxis
"Trilateral Progression"

試聴先
MySpace
Release : 09/13/2005 from Willowtip

Note:モントリールのテクニカルデスメタルバンド、ニューラクシスの、昨年末にハードコア系のファンジンなどで高い評価を得た4作目

Reviewer:Michael Gluck of lambgoat
Rating:9/10

What Neuraxis have accomplished on Trilateral Progression is raise the bar even higher for themselves and the Montreal metal scene (if even possible), honing their unorthodox writing style to bring a true sense of cohesion to the songs; a sense of structure that was slightly less audible on their previous two, yet equally stunning, full-lengths, A Passage Into Fornorn and Truth Beyond, both of which challenged while brutalizing the listener with fragmented rhythms and clever (although at times shameless, as in "Unite") melodies. The new material sees the band jumping headfirst into ripping double-bass and emotive guitar riffing, as exemplified on epic opener "Clarity," the multi-dimensional "Monitoring The Mind," and brief thrash number "Caricature."(……全文を読む)

Reviewer:マタンゴス
Rating:8.3/10

 教科書通りに沿って作るつまんないテクニカルデスが多い Willowtip の中では、激しさ、切れ味、反射神経の鋭さ、重さといった点で、 Watchmaker に次いでいい。
 勘所を押さえつつ暴れ倒すドラムはもとより、ギターやベースも、かなり緻密なフレーズを凶悪なパワーコードに交えて弾き倒し(たとえば#3や7のギターソロ)、殺伐とした世界観に血肉を注ぎ込んでいる。もちろん、咆哮方のヴォーカルも、破壊力十分。
 投げてくるメッセージにしても、こんな激しいハードコアサウンドなのに、アシモフじゃあるまいし人間の進化や機械との葛藤を歌っていたりと哲学的な領域に踏み込んでいまして、凄いというよりなんか笑えます。ジャケもなんだか、これから未確認飛行物体が首都を爆撃します、って感じでいいよね。
 スキマが空いているのにユニゾンのときに一気に分厚くなるプロダクションも、よくぞまあこんな巧いバランスの音を録ったもんだなーと。
 終始バカ高いテンションを保ちながら、ときどき血の気を引かせるような静寂(#6の中間部がけっこう凄い)を交えつつ、35分をイントロ・アウトロ使った凝った構成で密度濃く一気に突っ走っていくこのバンドのスタイルは、本人たちが影響を公言する'90年代前後の Death や Atheist のようで、革命的ではないけれど、迷いがなく気持ちがいい。昨年に聞いていたら、間違いなくベスト突っ込んでました。



The Open
"Statues"

MySpace
Release : 02/06/2006 from Loog

Note:残虐王カーカスなどを世に出したリバプールからの新たな刺客にはたぶんならないであろうジ・オープンの、2作目

[ IZO-DREAMS NOTE ]
Rating:-

物悲しいトランペットやピアノなどで
ジャズのテイストを織り込んだ
切なく、美しい作品に仕上がっている。

繊細なギター・フレーズ
低層をたゆたうメロディ
ナイーヴな哀愁ヴォーカル
美しいストリングス。
ゆったりとしたスケール感。

叙事詩的なリリカルな儚さを持つ
魅力的な音空間。

しっとりと静かで
危うく儚げで
豊かな闇の美しさが心地よい。
(……全文を読む)



Ossian
"A Szabadsag Fantomja"

試聴先
Release : 2005

Note:ハンガリーでパワーメタルを開拓して気づけば先住民族と化していた偉大なんだかズレているんだか分からないけど冷静に考えるとなんかすごいバンド、オッシアンの、14作目

[ Poser Patrol〜HEAVY METAL MANIACS(爆笑) ]
Rating:-

 以前デビュー作をレビューしましたが、あの頃から全く変わっていないどころかふてぶてしく、雄々しく正統派メタルサウンドを堅持しています。
 リフの格好良さと漢臭さ、汗臭さ、酒臭さ、そして随所に溢れる哀愁のメロディーなど、言語は異なれど聞く者を熱くしてくれますし、強烈なヘドバンへと誘ってくれます。

   メロ作りのセンスはA級です。TANKのアルジー・ワードをもっとワイルドにしたようなダミ声が好き嫌いの分かれる所ですが、パワフルでありながら、フックのあるキャッチーなメロディーラインは声に慣れてみると聞きやすいです。(……全文を読む)



P!nk
"I'm Not Dead"

レーベルサイト
Release : 04/04/2006 from La Face

Note:音楽性はエアロスミスあたりに近づきつつあるピンクの4作目

[ yamazaki666 卍ピャウ!ピャウ!ピャウ!卍 ]
Rating:-

前作でのRANCIDのティム・アームストロング起用はあまり成功したとは言えませんでしたが、今回は純正ポップ・ミュージックの旨味が染み込んで、どの曲から聴いても楽しめます。

オールドスクールなアリーナ・ロック風味も随所で取り入れながら、きちんと21世紀スタイルに昇華させていて、古臭く感じさせません。

ブッチ・ウォーカーが2曲提供していますが、そんなアルバムのテイストに見事に合致した曲を書いていて偉いです。(……全文を読む)



The Raconteurs
"Broken Boy Soldiers"

MySpace
Release : 05/16/2006 from V2

Note:“The White Stripes のJack Whiteが、同じくデトロイト出身のBrendan Bensonと新しく結成した4人組の新バンド、The Raconteursのデビューアルバム”[ passent les jours et passent les semaines ]

[ passent les jours et passent les semaines ]
Rating:-

相互、というか、アルバム全体としてはどちらかというと、多分彼のほうのポップネスがジャックのほうに影響しているんじゃないかな、という感じかもしれない(表面的にはストライプス臭いにも拘らず、全体的にポップな印象をうけるのは多分ここに関係があると思います)。例えば、60年代の、それこそビートルズあたりの匂いのする"Intimate Secretary"や、あるいは"Together"のような夕方に聞きたくなるような哀愁を湛えたバラードは、ちょっとストライプスでは聴けない曲。まあ実際これはBrendanがメインヴォーカルだから彼の書いた曲なのだろうけど。その一方で、「ストライプスのアルバムに入っていてもおかしくない、っていうかストライプスでいいじゃん」って曲もやっぱりあります。「ポップ、ポップ」とさっきから言ってますが、ロックンロールしてるところではちゃんとしてます。だから、2つの才能の「融合」って感じよりは、一枚でちょっと方向性の違っている二つのポップな感性が楽しめる感じのアルバム、とでも言えばいいのかもしれない。でも、二人の「声」は融合というか、なんつうか、実に相性がよい。(……全文を読む)



Red Hot Chili Peppers
"Stadium Arcadium"


検索先(最新日付からツブしていけばデリられていないのが必ず出ます)
MySpace
Metacritic
Release : 05/09/2006 from WEA

Note:おっさん共に「枯れた渋みを押さえた今のレッチリはバラードがいい」「聴きこむことによって曲が染み込む」などと嬉々として持ち上げられ、今の彼らを分からない奴はロックを語る資格がないといった空気が蔓延しているレッチリの、若い子には試練としか思えない2枚組120分の辛さ控え目どころか甘口イージーリスニング

Reviewer:Ian McCarthy of prefix magazine
Rating:1.5/5.0

It's as if Rubin and the band members slid all of their ideas into a generic template and hoped for the best. The album is no more than a high-volume singles campaign -- an arsenal of potential radio and video hits packaged as a concept and touted as a grand return to form, just in case anyone is still paying attention to these things.(……全文を読む)

[ 一日一枚 Disk-a-Day ]
Rating:-

タイトルが示唆するように、これだけでスタジアム・ライブができるだけの分量。そしてゲームセンター(アーケード)のような派手で過剰で何でもありの目くるめく音の乱舞。ハードロックからヒップホップ、ウェストコースト的楽天性から繊細なバラードまで、確かに彼らの持つ味の全てがここに詰まっている。これでもかと押し寄せる音の洪水は、大きく開いた口にm&mのチョコマーブルをドドドと流し込まれるみたいに、苦しいけれども抵抗しがたい快感。どれも甲乙付けがたい出来で、だんだん判断能力が薄らいできてしまう。あれっ、どれがどんな曲だったっけ?考える暇をまるで与えない。

これがレッチリ流の「現在」。ゲームワンダーの仮想空間。あらゆる方面から降ってくる刺激の嵐に麻痺寸前。オーバーフローするダウンロード・コンテンツ。ドッグイヤーファイトの止まらぬスピード。過剰カロリーにマルチダイエット・レシピー。思考停止。それでも甘く官能的な誘惑を追い求めるわたしたち。そんな現代の迷える羊たちへのとどめの一撃。(……全文を読む)



The Secret Machines
"Ten Silver Drops"

MySpace
Release : 04/25/2006 from WEA/Reprise

Note:ニューヨークのスペースロックトリオ、シークレットマシーンズの2作目

[ 杜塚秋人の静かな生活 〜 not cloudless but blue (reprise) ]
Rating:-

場面によっては雷鳴のようなドラムが見事なところもあるし、楽曲自体の出来もより印象深く、総合的に考えれば、これまた非常に良いアルバム、と言える。伸びやかで優しい歌もとても好印象で、病的な気配もクスリの匂いもないスペースロック、と言うちょっと珍しい存在感は更に強まっている。(……全文を読む)

Reviewer:Stephen M. Deusner of Pitchfork
Rating:6.3/10

Perhaps the album's critical flaw is that songwriting and sound seem less integrated. Brandon Curtis often sounds like he's singing over the music, not with it. The songs hew too closely to the lyrical structures, leaving the band no space to sprawl or, god forbid, jam. As a result, Ten Silver Drops settles into a midtempo sameness over its second half.(……全文を読む)



Sodom
"Sodom"

試聴先
Release : 04/21/2006 from Steamhammer

Note:ベテランジャーマンスラッシャー、ソドムの12作目

[ Black Blade ]
Rating:☆☆☆☆☆/☆☆☆☆☆

 ヘヴィメタル然としたダイナミズムやドラマティックとさえ言える曲展開などを内包しつつ、未だ衰えを知らぬ猛烈なスラッシュ・サウンドを生み出していく様は、若手バンドも物ともしない存在感を見せ付けます。スラッシュメタル全盛期を思い起こさせる、熱気とパワーが全編を覆い尽くすサウンドはバンド経験とセンスの結実を感じさせ、さすがにバンド名を冠する自信と説得力を合わせ持ったハイクオリティのアルバムになっています。(……全文を読む)

Reviewer:マタンゴス
Rating:4.8/10

 キチガイロックとしての方向性を突き詰めた大傑作 "Get What You Deserve" 以降、どうもこのバンドは、なんかツウぶった評論家スジに「ベテランのソングライティングが冴え渡(ry」みたいなカタカナ文句で持ち上げられそうな、前のめりなようで整いすぎた、最近の Kreator 並みにヌルい「完成度の高く」「良く出来た」「聴いた人の大半を唖然とさせない」パワー・スラッシュアルバムが続いているのですが、やっぱり今回も、息継ぎほとんど無しで攻めてくる#2、5、9みたいにその1曲のみSUGEEEE!!!!はあるのですが、全体を通して聴くとお行儀良すぎてガツンとこない。FMのラジオ番組で難なくかかりそうなハードロックっぽいキャッチーさの#3なんかもう、ねえ。#4とか、曲名コケオドシなメロディアスっぷりで、抜け目ない子供ギャングたちにあっさり撃ち殺されるカコイイ大人って感じです。#6中間のアコースティックパートとか、#8のムードぶち壊しクサいギターソロとか、日本盤ボーナスの "Kamikaze Terrorizer" とか、激しいようでいて整理された、ナンか物分かりのいい極道って感じ。
 ソドムはソドムでも昔はこのバンド、創世記に出てくる愚民の町だけでなく、獣姦で男色っつーそっち方面のグロでヤバい意味合いも兼ねているほど、悪趣味でハードコア( "Eat Me" が懐かしい)だったし、Celtic Frost や Killing Joke といったベテラン勢がここにきて、キミたちそれで本当に幸せなんかと呆気に取られるほど時代性無視しまくりカリスマ性濃すぎの凶悪なモノを出してきただけに、事前の評判が良かったこともあって、このセルフタイトル作にはかなり期待したいんですが、やっぱりここ何作か同様のこのぬるま湯さ加減ときたら、根っこの部分で非道いモンを聞きたい人にはとてもとても、、、。
 ソドムだと思わなければ、それなりに聴きドコロ多くてマぼちぼちかっこいいパワーメタルです。6点。



Sonic Youth
"Rather Ripped"


試聴先(pass: wos)
試聴(pass: www.AvaxHome.ru)
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Release : 06/13/2006 from Geffen

Note:スクール・オブ・ロックってジム・オルークがいるからロック映画なんだよねウヒヒヒヒ、みたいな人たちに囲まれているソニックユースの、20作目

Reviewer:マタンゴス
Rating:0.0/10

 このバンド、なんかしらんけど「これを聴いてるボクたちってIQ高いんですウフフフフ」な信者が多すぎて、ほんと萎える。しかもそいつらどっかで自覚しているぶん、ヘタな信者よりも遥かにタチ悪いんじゃねーかと。
 この新作も、まあそれなりに聴きドコロあるノイジーだけれどそこそこ叙情的なギターロックで、違うバンド名だったらまあ PopMatters あたりで6点ぐらいだと思いますが、やってる本人たちの「ほれこんなもんでいいんだろ?」「ここでこういうアレンジするボクたちって実験的でしょ?」なユルいノリがイヤラシイですし、オヒサルでストリーム公開している今の段階でもこれを過剰に持ち上げる信者がハーモニーを奏でるもんですから、もう、人としてこれだけは好きになっちゃいけないヲーラが出まくってる。前作のときに確か Henry Fonda だかでコンサート見て、見せ場ナシのグダグダ進行で死ぬほどつまんなくて途中で帰っちゃったことも、すごーくそう感じるワケのひとつです。
 ↑のヨルンならまだグダグダ思いながらもネタとして聴けるんですが、こっちはなんかとにかく、先入観や雑音が邪魔しまくって、マトモな神経じゃ聴くに堪えんです。
 「全てを灰にしてしまおう」「確かなものを信じるのかい?」「甘美なお告げが舞い降りたんだ」「キミたちはこれからどこへ向かおうとしているのだい?」「間違ったことを悔やむ必要はない。世の中、正しいことなんて無いんだから・・・(← not ……使用)」とか歌ってる内容もスカしまくってて、これだったら「かしましを見てオナニーしました」みたいな詞を綴るほうがよっぽどグランジーでエモーショナルでブルータルじゃねーのか。戦う☆のほうが百倍ぐらい素直ですよ。プリーストの "Breaking the Law" のリフをパクった "What a Waste" そのままに、ほんとなんじゃこのゴミは、って感じです。
 こういう「これの魅力が分からない奴はロック偏差値と経験値が足りない」ムード蔓延のものに↑みたいな点数をつけると、「権威のある」「高名で」「本質を見失った」方々からサクイテキナショウドウコソガそにっくゆーすノキワミデアリぐだぐだぐだぐだ返されて魔女狩りされそうですね。そもそもロックを語っているクセしてネームバリューだのでしか意見の良し悪しを計れずオピニオンリーダー気取っているのは、権威に抗するとこから始めたはずなのに己がその権威にすがってしまっているという、完全に矛盾した行動のような気がせんでもないのですが。
 まそんなこんなで、これまでは単に嫌いだったけど、いまでは胸を張って信者ともども大嫌いといえます、このバンド。来月半ばあたりからきっとあちこちで、どんなグロ画像よりキツい絶賛文句を言語問わず見かけていくかと思うと、もうこんなサイトとっとと畳みたくなりますねマジで。マ別にいつ畳んでもわたしゃかまわんのですが。
 もし←から辿って聴いて、いやそんなこたない私なら真っ白な状態で語れる、という方がいましたら、遠慮なくお伝えください。こんなトコでよければ、喜んで掲載させていただきます。



T.V. Smith
"Misinformation Overload"

MySpace
Release : 03/18/2006 from Self Label

Note:'70年代のUKパンクシーンで活躍した The Adverts の中心人物、TVスミスの、ソロ6作目

[ 本日の一枚。音楽についてヒトリごと。 ]
Rating:-

 哀愁を滴らせる苦みばしった声。それはフックの効いたチューンと相俟って、高らかに熱情の弧を描くが、倦怠と諦観の念がどこかで影を落とす。結果、それらは抑制を潜り抜けた密やかな絶唱の響きとなり、聴く者の胸は激しく穿たれることとなるのだ。
 まさに、人生を生きて生き抜いた者にしか生み出せない咆哮の歌である。生に対して真っ向から挑みかかるようなホンモノの覚悟。理想だけでは生きられないと知るからこそ、衝動に駆り立てられる。そういう意味で、彼は今作にて、どこまでもパンクな自分自身を証明してみせたとも言えるだろう。

 また、その激情を深くいぶし銀色に彩るのは、パンク〜ポストパンク/ニューウェイブを通過し、フォーキーな味わいとくすんだ英国詩情を加味したサウンドアプローチである。すぐに耳を捉えるメロディアスさ等、曲作りの妙も相変わらず冴えている。ことに今作では、荒野を臨むような乾いた音作りにより、険しさと切なさが一層増幅されたようだ。(……全文を読む)



White Willow
"Ignis Fatuus"


Release : 1995 from Laser's Edge

Note:“鬼火”というおどろおどろしい邦題を持つが中身は牧歌的で神秘的な、ノルウェーのトラッドプログレ、ホワイトウィロウの、けっこう語り草になっているデビュー作

[ This Strange Engine Room ]
Rating:-

 とにかく、北欧の神話的な世界を叙情的な美しいメロディが聴いていて心地よい気分にさせてくれる。アルバムのほぼすべての曲で使用されているフルートの音色の素晴らしさはこの上ないものがあります。ギターもアコースティック・ギターが主役。
 このアルバムのハイライトは後半の10曲目以降。10分間の大作が2分間の小作品を挟んで2曲収録されており、このうち、10曲目は近年の彼らの作風に通じるゴシック色の強い緊迫感のある曲。11曲目の小作品も綺麗なメロディと美声の女性ヴォーカルとハモンドオルガンの音色が美しい。12曲目は、メロトロンとモーグ・シンセサイザーとが絡み合いながら動の世界を奏で、一方で、繊細なアコースティック・ギターやフルートのメロディと男声ヴォーカルによるヴォーカル・パートが静の世界を奏で、静と動とが交互にメリハリをもって展開されるドラマチックな曲(……全文を読む)

[ Office Chipmunk ]
Rating:-

ゴシックな暗さのなかに純朴なロマンティシズムをたたえたフォーク作品。 日々の暮らしをおだやかに慰める音が群れを成すうちに、いつのまにかミステリアスな非現実感をもつにいたったような印象である。トラッド・フォーク指向であったのがエレクトリックな音とリズムに目覚め、よりシンフォニックな形態に移行したのではという想像とともに、こういうハイブリッドな音作りは情報の蓄積された現代ポップ・シーンを支えるミュージシャンにはなんてことはない当たり前のことなのかなとも思う。 リアルなヘヴィさよりもスタイリッシュなものを強く感じさせてしまうところがフレッシュであると同時に弱点か。(……全文を読む)


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